中世ケルト教会の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 20:54 UTC 版)
「ケルト系キリスト教」の記事における「中世ケルト教会の特徴」の解説
正統カトリックが世俗社会の教化のために司教制度を重視するのに対し、中世ケルト教会は司教よりも修道院が教化に当ることを選好した。教義面でもイースターの日の数え方が違うなど、カトリックとは若干の差異があった。またケルト教会はケルト石造十字架をシンボルとして用いた。これは円形を刻印された十字架である。 スコットランドのアイオナ修道院、北部イングランドのリンデスファーン修道院、アイルランドのダロウ修道院などケルト教会の中心となった修道院では、渦巻・組紐・動物文様など明確なケルト美術の伝統を持つ華麗な装飾写本を生み出した。「ケルズの書」、「リンデスファーン福音書」、「ダロウの書」は三大ケルト装飾写本として現代に伝えられている。
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