アイオナ修道院とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > アイオナ修道院の意味・解説 

アイオナ‐しゅうどういん〔‐シウダウヰン〕【アイオナ修道院】


アイオナ修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 13:39 UTC 版)

アイオナ修道院

アイオナ修道院(アイオナしゅうどういん、Monastery of Iona)は、スコットランド西方海上に浮かぶインナー・ヘブリディーズ諸島アイオナ島にあった中世ケルト教会の修道院。中世前期のキリスト教布教の中心地であった。

聖コルンバ

アイルランド守護聖人のひとりである聖コルンバ563年にアイルランドから亡命して創建した。聖コルンバやその弟子たちはこの島からスコットランドや西ヨーロッパにキリスト教伝道を行い、中世ケルト教会では最も格式の高い修道院であった。またキリスト教に帰依した初期のスコットランド諸王の埋葬地でもあった。

ケルズの書

三大ケルト装飾写本のひとつとして有名な『ケルズの書』はアイオナ修道院で製作され、後にアイルランドのケルズに移されたとされる[1]。「世界で最も美しい書」とされる『ケルズの書』は現在、ダブリン大学トリニティー・カレッジ博物館が所蔵している。

アイオナ島の現状

聖コルンバ時代の修道院は木造であったが、ヴァイキングの度重なる襲撃を受けて衰えた。その後1200年ベネディクト会修道院として再建され、近代には廃墟となっていたが、有志の手で修復が行われた。アイオナ島は清浄な自然の美しさで知られ、現代ケルト教会発祥の地ともなった。

脚注

  1. ^ 鶴岡真弓松村一男 『図説ケルトの歴史 文化・美術・神話をよむ』河出書房新社、2017年、32頁。ISBN 978-4-309-76263-0 

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アイオナ修道院」の関連用語

アイオナ修道院のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アイオナ修道院のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアイオナ修道院 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS