世界初のテレビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 08:26 UTC 版)
最初のテレビ放送は、ニプコー円板の手法を活用した光学-機械式画像走査法を使用したため、ニプコーは発明についてある程度の功績を主張できた。1928年、ニプコーはベルリンのラジオ番組で初めてテレビ放送実験を見たときのことを次のように語った。 テレビジョンは暗い部屋に立っていた。数百人がそのときをじっと待っていた。私はその中で待ちながら徐々にそわそわしていった。もうすぐ私が45年前に何を考案したかが明らかになるだろう。最終的に私は最前列に出た。暗幕が取り払われ、眼前になんだかわからないちらつく画像が見えた。 このときのデモンストレーションを行ったのは Baird television company であった。世界で初めてニプコー円板を使った実験を成功させたのは、ジョン・ロジー・ベアードであり、1925年10月、彼の実験室でのことであった。 1930年代にフィロ・ファーンズワースの研究に基づいた電子式画像走査法が使われるようになり、ウラジミール・ツヴォルキンがアイコノスコープを発明した。それに伴って電子式が主流となり、ニプコー円板の利用は減っていった。
※この「世界初のテレビ」の解説は、「パウル・ニプコウ」の解説の一部です。
「世界初のテレビ」を含む「パウル・ニプコウ」の記事については、「パウル・ニプコウ」の概要を参照ください。
- 世界初のテレビのページへのリンク