上積み補償
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 16:25 UTC 版)
「アスベスト関連肺がん」の記事における「上積み補償」の解説
労災保険は、雇われていた事業所の過失の有無を問わずに、国の制度として支給されるものである。労災の支給を受けた患者や遺族の中には、労災による給付があくまでも「最低限の補償」であるとして、企業側の過失を問う形で直接の賠償を求めるケースもある。2014年1月30日には、兵庫県のクボタ旧神崎工場にアスベストを運搬していた日通の従業員が中皮腫や肺がんで死亡した問題で、大阪高裁は直接の雇用主であった日通に被害者5人に対して約1億3300万円の支払いを命じ、のちに確定した。なお、提訴時にはクボタにも賠償を求めていたが1審判決前に和解が成立していた。 2014年2月にも断熱工事会社「山陽断熱」の元従業員が肺がんや石綿肺で死亡したり病気になった責任を会社に求めた裁判では、山陽断熱側が被害者7人に対して約1億2000万円の支払うことで合意し、広島高裁岡山支部で和解が成立している。
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