三大虚報・捏造事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:07 UTC 版)
「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の記事における「三大虚報・捏造事件」の解説
新聞記者の間では、1989年(平成元年)に起こった3大虚報・捏造事件を「サンゴ」「グリコ」「アジト」と呼んでいる。 この年、朝日新聞はリクルート事件をスクープしたが、1989年度の日本新聞協会賞を受賞出来なかった。選考委員会が開かれる三ヶ月前に発覚したこの事件のためである。岩瀬達哉はこれを、新聞協会賞というものが、報道内容を公正に評価するものではなく、いかに政治的な賞であるかと主張している。 また、本多勝一も『朝日ジャーナル』1989年(平成元年)9月29日号の連載エッセイ「貧困なる精神」で、優れた報道が不祥事で帳消しとなるのであれば、毎日がこのとき受賞した『政治家とカネ』は「グリコ」と、読売が技術部門で受賞した「新画像システムの開発と実用化」は「アジト」と、それぞれ相殺にならないのか、と主張している。 一方、服部五郎は、読売や毎日の誤報はいずれも記者が刑事にガセネタを掴まされたのが原因であり、「サンゴ、グリコ、アジト」の中で悪質なのは「サンゴ」であることは言うまでもない、と指摘している。
※この「三大虚報・捏造事件」の解説は、「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の解説の一部です。
「三大虚報・捏造事件」を含む「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の記事については、「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」の概要を参照ください。
- 三大虚報・捏造事件のページへのリンク