三区分 - 東部・中部・西部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 07:21 UTC 版)
「山口弁」の記事における「三区分 - 東部・中部・西部」の解説
大区画中区画小区画山口方言 山口東部方言 大島方言 錦川流域方言(岩国・玖珂地域) 佐波川流域方言(熊毛・周南・防府・山口地域) 山口中部方言 厚東川流域方言(宇部・美祢東部地域) 阿武川流域方言(萩・阿武・大津東部地域) 山口西部方言 厚狭川流域方言(小野田・美祢・大津西部地域) 豊関方言(下関・豊浦地区) 二区分法に対して、特に語彙分布に着目し、3つの大きな方言区画を設定するのが三区分法である。方言の語彙は河川流域に応じて分布する傾向があるため、この三区分法では河川流域に特に着目している。 東部方言は、錦川流域と佐波川流域を含む。 中部方言は、厚東川流域と阿武川流域を含む。 西部方言は、厚狭川流域と木屋川流域以西を含む。 中部方言と西部方言が、それぞれ瀬戸内海から日本海まで南北を縦断して分布しているように、山口方言は南北の方言差が小さく、東西の方言差がより大きい。域内に南北交通を困難にさせるような地理的障壁はなく、旧国界や旧藩界などの政治的境界の方が交通上の障壁になったからだと考えられている。また、山口県内の主要河川の多くは南北方向に流れており、流域に沿った生活圏が形成されていたことも、南北の方言差が小さい理由ではないかとされている。
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