一般的な手術法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/31 04:29 UTC 版)
前述の通り、前十字靭帯は再生することがないため他の器官である膝蓋腱(英語版)、半腱様筋腱を切除して靭帯の代わりとする再建手術が行われる。また、人工靭帯を用いることもある。しかし、近年では人工靭帯単独での再建は再断裂のリスクが非常に高いという事実を受けて、ほとんど行われない。 最新の術式は二重束再建術が主である。これは、(簡単に説明すると)移植靭帯を、前内側線維束(AM束)・後外側線維束(PL束)と呼ばれる2方向で組織形成する方法で、1本の移植靭帯による従前の一重束再建術よりも、多様な方向へ関節の動きを制限することができる。しかし、1重束と2重束の術後成績の有意差はないとの報告も多い。受傷してから復帰までの目処は、個人によって様々ではあるが、平均して6か月から1年程度である。
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