一次効果とは? わかりやすく解説

一次効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/19 14:45 UTC 版)

ホモ芳香族」の記事における「一次効果」の解説

ホモ芳香族特徴中でも最も重要な因子は、親芳香族化合物への単一ホモ共役架橋付加である。全てのホモ芳香族種は、対称性をもち全ての炭素原子間の結合次数等し芳香族化合物からの誘導体であるからホモ共役結合位置は重要ではない。ホモ共役架橋挿入によりπ電子密度が δβ だけ摂動を受けるものとすると、この量は環のサイズ依存し0と1の間の値をとる。 0は摂動が無いことを表わし、1は芳香族性が全く失われたこと(開環型と同等までの不安定化)を表わす。環のサイズ大きくするにつれてホモ芳香族共鳴安定化は、ホモ共役架橋形成による歪みによって相殺されていくと考えられている。実際ホモ芳香族環の最大サイズ16員環であるアヌレン環が歪んだ架橋ホモカチオンよりも芳香族ジカチオンを好むことからわかるように、かなり小さい。

※この「一次効果」の解説は、「ホモ芳香族」の解説の一部です。
「一次効果」を含む「ホモ芳香族」の記事については、「ホモ芳香族」の概要を参照ください。

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