一人ぼっちの給食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 02:14 UTC 版)
「桐生市小学生いじめ自殺事件」の記事における「一人ぼっちの給食」の解説
女児のクラスは、10月になると、後に同級生の一人が「いじめの中心になる子が何人かいて、ほかの子は何をされるか分からないから逆らえない。クラスはバラバラ」 と評するような深刻な混乱状態に陥った。学校側も担任以外の教員を投入するなどの対応を取っていたが、女児は9月28日の席換え後から孤立。学校の担任は、班ごとに給食を食べるよう指導したが、児童たちが女児を含む班から勝手に離れ、一人で給食を食べることが多くなった。教育学者の加野芳正(香川大学教育学部教授)は、女児が「孤立させられ、『肉体的な拷問』ではなく『精神的な拷問』を受けた」 と指摘する。 一度だけ同級生の1人が「いつも1人だから一緒に食べてあげる」と声をかけることがあると、その喜びをうれしそうに母親に話して聞かせたこともあった。6年生の複数の男児は、「『あっちへ行け』と言われ、しょっちゅういじめられていた」などと証言し、そのうち1人は「先生が注意しているのは見たことがない」とも話した。 桐生市教育委員会の関係者は、「いじめの実態があったことは、認めざるを得ない」「給食時に一人にさせていたことは異常。この事態をとらえて、いじめがなかったとは言えない」などと話した。
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