ヴイックスヴェポラッブとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴイックスヴェポラッブの意味・解説 

ヴイックスヴェポラッブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 20:45 UTC 版)

ヴイックスヴェポラッブ: Vicks VapoRub)は、胸・のどや背中に塗ることにより風邪の諸症状を緩和する軟膏剤。日本の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律では指定医薬部外品に分類されている。

日本での発売元(2002年~2025年7月※後述)は大正製薬、それ以外の地域ではP&Gである。

成分

(100gあたり)

ほかに添加剤としてチモールワセリンを含む。

特徴

揮発性の有効成分を鼻や口から吸入することにより呼吸を改善するとともに、皮膚から吸収して体温を上昇させ、鼻詰まりくしゃみなどの症状を緩和させる。外用薬であるため、内服薬の服用が困難な幼児(ただし、生後6ヵ月以上)や高齢者にも比較的容易に使用できる。抗ヒスタミン薬など眠気を誘発する成分は含まれていない。

ビンとチューブタイプの容器がある。

日本での販路

当初は日本ヴイックスより販売されていたが、同社は1985年P&Gの傘下に入り、1988年にプロクター・アンド・ギャンブル・ヘルスケアに社名変更した。

その後2002年咳止めドロップの「ヴイックス メディケイテッド ドロップ」とともに大正製薬に事業譲渡されたが[1][要検証]、現在でもヴイックスの名を冠して販売されている。

しばしばヴェポラッ半濁音)と呼ばれるが、正しくはヴェポラッ濁音)である。

2025年7月14日、大正製薬は「ヴイックス ヴェポラッブ」の販売を2025年9月30日をもって終了すると発表した。今後はP&Gが新たなパートナーシップのもとで販売の準備を進めるとしている。なお、「ヴイックス メディケイテッド ドロップ」「ヴイックス メディカル トローチ」「ヴイックスのど飴」については、大正製薬が販売を継続する[2]

関連項目

旧P&Gの商品関連

大正製薬が販売している旧P&Gの商品

その他の旧P&Gの商品

脚注

  1. ^ 沿革|大正製薬”. 大正製薬. 大正製薬. 2024年6月2日閲覧。
  2. ^ “大正製薬、「ヴイックス ヴェポラッブ」の販売終了 ドロップは継続”. 時事通信社. (2025年7月14日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2025071400850 2025年7月14日閲覧。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴイックスヴェポラッブ」の関連用語

ヴイックスヴェポラッブのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴイックスヴェポラッブのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴイックスヴェポラッブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS