ワシントン条約によるライブロックの規制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 19:58 UTC 版)
「ライブロック」の記事における「ワシントン条約によるライブロックの規制」の解説
ライブロックはそれ自体にサンゴの幼体などの貴重な生物種が付着するのみならず、採取作業に伴うサンゴ礁への悪影響が懸念されてきた。2010年にケニアのナイロビで開催された絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、CITES)第15回締約国会議において、附属書Ⅱに掲載されるイシサンゴ目(Scleractinia)の新しい定義が採択された。同定義では、ライブロックは規制対象外の化石とは異なる“Coral Rock”に含むものとされたうえで、 運用上はイシサンゴ目未特定種(Scleractinia spp.)とすることによりCITESの規制対象品目とされている。同定義は2014年6月に発効し、翌年の2015年からライブロックの輸出数量制限(Export Quotas) がスタート、主要産出国であるフィジーとインドネシアが輸出制限をおこなったことで、グローバルマーケットでの天然ライブロック取引量は、2013年の4000トン超から2020年には約40トンまで激減している。
※この「ワシントン条約によるライブロックの規制」の解説は、「ライブロック」の解説の一部です。
「ワシントン条約によるライブロックの規制」を含む「ライブロック」の記事については、「ライブロック」の概要を参照ください。
- ワシントン条約によるライブロックの規制のページへのリンク