ワサ1形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:31 UTC 版)
「国鉄ワム80000形貨車」の記事における「ワサ1形」の解説
ワム80000形の17t積タイプとして開発されたもので、ワム60000形に対するワラ1形に相当する。17t積として開発されながら、最大積載荷重23t以下の記号「サ」を称するのは、同時にバラ積み(汎用)輸送にも対応できるようにしたためで、この場合の最大積載荷重は23tである。当初は、ワム80000形を汎用時20t、パレット積載時15tとすることが検討されたが、ワム80000形の軽量化がこれ以上不可能であったことから、荷重増加分を吸収し軸重制限をクリアするため、車輪を一軸増した三軸車とすることで解決を図ったものである。走行装置は、最高速度75km/hで走行可能な二段リンク式とされ、屋根は鋼板製の丸屋根となった。パレットの最大積載数は16枚である。 1962年(昭和37年)に試作の2両が汽車製造で新製されたが、量産化に至らず、しばらく身延線で新聞輸送用に使用された。その後、ワサ1が1971年(昭和46年)に走行特性試験車ヤ81(後述)に改造され、残ったワサ2は第2種休車のまま沼津機関区などでの展示会に供されたが、分割民営化直前の1987年(昭和62年)に除籍され、形式消滅した。
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