ローマ式陣形 - レギオー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 10:19 UTC 版)
レギオーはローマ軍団を表す言葉で、中隊歩兵陣形とも呼ばれる。共和政後期には3列に並ぶ陣形が組まれた。これは、ガリア人の散開戦術に度重なる敗戦を強いられたローマ軍が対抗策として発案したものである。その根幹はファランクスにはない隊列の柔軟さで、散開による包囲殲滅に移れる事と、3列に並んだ兵士を必要に応じて入れ替えることで得られる持久力にあった。代償として突進力を弱めたが、軍団兵による投槍や補助兵からなる弓兵と投石兵の射撃、さらには工兵が運用する投石器やバッリスタによる援護によってそれをカバーした。この時代の軍兵運用に芸術的な才能を発揮したのはカルタゴの将軍ハンニバルであり、2000年以上経た現在でも彼の戦術は研究対象として各国の軍隊組織から参考にされている。
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