ローファーの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 04:27 UTC 版)
ペニー・ローファー(コイン・ローファー) 甲の部分に1セント硬貨であるペニー(penny)を挟んだりすることから、「ペニー・ローファー」「コイン・ローファー」等と呼ばれることもある。「アイビールック」の典型的アイテム。サドルが短いのを「ハーフサドル」、長いのを「フルサドル」と言う。 ビーフロール・ローファー ペニー・ローファーのサドルのベルトをモカシン編みの部分に大きく巻きつけて縫い上げたデザインを「ビーフロール」と呼び、このデザインを持つペニー・ローファーを「ビーフロール・ローファー」と呼ぶ場合がある。また、踵に「スキー・モック」と呼ばれるステッチが入っているものが多い。これらステッチはローファーの強度を増すためであり、アメリカメイン州のSebago-Moc社が最初に取り入れたと言われている。日本で一般的に知られているローファーはこのタイプであり、リーガル社やハルタ社が有名である。 タッセル・ローファー(tasseled loafer) 房がついた靴でアメリカでは弁護士の象徴とされている。現在のスタイルのタッセル・ローファーはAlden社が作成した。 キルトローファー サドルがキルトでできたローファー。ペニーローファーと組み合わせたものも多い。通常のサドルとサドルがベルトになったものが存在する。組み合わせたものはコインキルトローファーと呼ぶ。 ビット・ローファー 馬具の形をもした金具が付いている物は「ビット・ローファー」と呼ぶ。このデザインはイタリアのグッチが最初に取り入れた。 ヴァンプ・ローファー(コヴラ・ヴァンプ) 飾りのないローファーは「ヴァンプ・ローファー」と呼ぶ。甲にうねりがあるものは「コヴラ・ヴァンプ」と呼ぶ。通常のペニーローファーよりサドルにベルトがない分シンプルだが、うねりのある大胆なモカシン縫いがされている靴が多く、よりワイルドな印象を与える。アイビー・ルックで用いられ、アメリカ・シカゴのフローシャイム社製が特に有名。ヴァンプローファー/コヴラヴァンプは日本特有の呼び名で、海外ではヴェネシアン(Venetian)と呼ばれる場合が多い。 エラスティックシューズ 紐靴風の靴の履き口にゴム(エラスティック)を施し、脱ぎ履きしやすいよう作られた靴。履き口の横側にゴムがついた靴をサイドエラスティックシューズ(elastic sided shoe)、真ん中にゴムがついた靴をセンターエラスティックシューズ(elastic on instep shoe)と呼ぶ。真ん中にゴムが着いているので甲高の人にはサイドエラスティックシューズより履き心地が良いこともある。
※この「ローファーの種類」の解説は、「ローファー」の解説の一部です。
「ローファーの種類」を含む「ローファー」の記事については、「ローファー」の概要を参照ください。
- ローファーの種類のページへのリンク