ロードデルレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 07:54 UTC 版)
![]() |
この記事は現役競走馬を扱っています。
|
ロードデルレイ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
ウェルカムSパドック(2023年11月26日)
|
|||||||||
欧字表記 | Lord del Rey[1] | ||||||||
香港表記 | 君王之王 | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2020年5月5日(5歳)[1] | ||||||||
父 | ロードカナロア[1] | ||||||||
母 | デルフィーノ[1] | ||||||||
母の父 | ハーツクライ[1] | ||||||||
生国 | ![]() |
||||||||
生産者 | ケイアイファーム[1] | ||||||||
馬主 | (株)ロードホースクラブ[1] | ||||||||
調教師 | 中内田充正(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 10戦6勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 2億9527万3000円[1] (2025年4月6日現在) |
||||||||
|
ロードデルレイ(欧字名:Lord del Rey、2020年5月5日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2025年の日経新春杯。
経歴
3歳(2023年)

2023年1月29日、東京競馬場第6レースの3歳新馬戦(芝1800m)で、鞍上に坂井瑠星を起用しデビューした。道中は先行策を取り、内沿いを追走。直線に向くと鞍上が馬群の外に出し、先頭集団を交わしデビュー勝ち[3][4]。次走には1勝クラス・つばき賞を選択。道中前団に付けると、直線では驚異的な末脚で先頭のエマヌエーレを交わし2連勝を飾る[5][6]。その後は青葉賞に向かう予定だったが、調整中に厩舎の僚馬に攻撃するふりをし、両膝で着地した際に負傷した左脚の擦過傷が治らないため回避した[7]。
その後は秋まで休養し、2勝クラス・赤倉特別で復帰。好スタートを切ると、道中は単独の2番手で追走する。直線に入り、残り600mを切ると加速を開始。そのまま先頭に立つと、迫ってくるシーウィザードを抜かせず3連勝を飾る[8]。そして重賞初挑戦として菊花賞へのトライアル競走となる神戸新聞杯に参戦。先行し、直線で脚を伸ばしたが、伸びきれず4着となった[9]。その後は3勝クラス・ウェルカムステークスに出走。川田将雅との新コンビでの出走となった。馬群の中団に付けると、外側の好位から先頭を狙う。直線で弾け、一気に交わしきりオープン入りを決めた[10]。
4歳(2024年)
4歳シーズンは白富士ステークスから始動した。好スタートを切ると、後方内側寄りに位置付け追走。直線に向くと、馬群の間を抜け出し先頭に立ち、バトルボーンとの競り合いを制し2連勝とした[11]。その後の目標として大阪杯と香港でのクイーンエリザベス2世カップを挙げたが、賞金不足の除外と招待の辞退によってそれぞれ回避した[12]。改めて次走には重賞初制覇を目指し鳴尾記念を選択。直前まで1番人気で迎えるなど期待されていた。しかし、本馬場入場後に左後肢跛行を発症したため、競走除外となった[13]。
秋まで休養をし、リステッド競走・アンドロメダステークスで復帰する[14]。中団で脚を溜めながら追走し、直線で内側の空いたスペースから一気に抜け出す。追って行ったが、先頭のデシエルトに逃げ切られ2着に敗れる[15]。次走は中日新聞杯を選択。新たに西村淳也をコンビとして起用した。スタート時にコスモキュランダとぶつかったものの、問題なく馬群の中団に付ける。1000mを通過すると徐々に位置を上げ、馬群の外に出し前に迫る。直線で脚を伸ばし、先頭に迫ったものの、マテンロウレオを交わすのがやっとの2着となった[16]。
5歳(2025年)
5歳シーズンは日経新春杯を始動戦とした。レースは単勝オッズ7.2倍の4番人気で迎えた。スムーズにスタートを切ると、馬群の中団に付け追走する。4コーナーで空いた馬群のスペースから一気に抜き出し2番手に上がる。直線に入り、逃げて余力がなくなったメイショウタバルを一気に交わし先頭に立つと、後続の追撃も寄せ付けず重賞初制覇を飾った[17][18]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[19]およびJBISサーチ[20]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023. 1.29 | 東京 | 3歳新馬 | 芝1800m(良) | 16 | 3 | 5 | 4.3 (2人) | 1着 | 1:48.3(33.2) | -0.7 | 坂井瑠星 | 56 | (パールロード) | 480 | |
2.18 | 阪神 | つばき賞 | 1勝 | 芝1800m(良) | 12 | 8 | 11 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:47.0(33.1) | -0.3 | 坂井瑠星 | 56 | (エマヌエーレ) | 480 |
9. 2 | 新潟 | 赤倉特別 | 2勝 | 芝2000m(良) | 9 | 5 | 5 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:59.1(33.4) | 0.0 | 坂井瑠星 | 55 | (シーウィザード) | 482 |
9.24 | 阪神 | 神戸新聞杯 | GII | 芝2400m(良) | 13 | 4 | 4 | 7.3 (4人) | 4着 | 2:23.6(33.5) | 0.1 | 坂井瑠星 | 56 | サトノグランツ | 478 |
11.26 | 東京 | ウェルカムS | 3勝 | 芝2000m(良) | 13 | 5 | 7 | 1.7 (1人) | 1着 | 1:59.0(33.3) | -0.3 | 川田将雅 | 56 | (マイネルモーント) | 474 |
2024. 1.27 | 東京 | 白富士S | L | 芝2000m(良) | 12 | 1 | 1 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:57.2(33.2) | -0.1 | 川田将雅 | 56 | (バトルボーン) | 486 |
6. 1 | 京都 | 鳴尾記念 | GIII | 芝2000m(良) | 13 | 4 | 6 | 競走除外 | 川田将雅 | 57 | ヨーホーレイク | 480 | |||
11.16 | 京都 | アンドロメダS | L | 芝2000m(良) | 15 | 2 | 2 | 2.3 (1人) | 2着 | 1:59.2(34.9) | 0.6 | 川田将雅 | 57.5 | デシエルト | 486 |
12. 7 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 5 | 10 | 3.7 (1人) | 2着 | 1:58.8(35.1) | 0.4 | 西村淳也 | 57.5 | デシエルト | 486 |
2025. 1.19 | 中京 | 日経新春杯 | GII | 芝2200m(良) | 16 | 4 | 8 | 7.2 (4人) | 1着 | 2:09.8(35.6) | -0.5 | 西村淳也 | 57.5 | (ショウナンラプンタ) | 490 |
4. 6 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 15 | 7 | 13 | 6.5 (4人) | 2着 | 1:56.4(33.8) | 0.2 | 西村淳也 | 58 | ベラジオオペラ | 486 |
6.15 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(稍) | 17 | 8 | 15 | 6.2 (3人) | 8着 | 2:12.3(35.9) | 1.2 | 川田将雅 | 58 | メイショウタバル | 492 |
- 競走成績は2025年6月15日現在
血統表
ロードデルレイの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系(ミスタープロスペクター系) |
[§ 2] | ||
父
ロードカナロア 2008 鹿毛 |
父の父
キングカメハメハ2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr.Prospector | |
Miesque | ||||
*マンファス | *ラストタイクーン | |||
Pilot Bird | ||||
父の母
レディブラッサム1996 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
Terlingua | ||||
*サラトガデュー | Cormorant | |||
Super Luna | ||||
母
デルフィーノ 2011 青鹿毛 |
ハーツクライ 2001 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
アイリッシュダンス | トニービン | |||
ビューパーダンス | ||||
母の母
レディアーティスト2004 鹿毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister | ||
Mitterand | ||||
*レディバラード | Unbridled | |||
Angelic Song | ||||
母系(F-No.) | レディバラード(IRE)系(FN:12-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Halo 4・5(母内) | [§ 4] | ||
出典 |
- 祖母レディアーティストの半弟に2010年ラジオNIKKEI杯2歳ステークス、2013年アメリカジョッキークラブカップ勝ち馬のダノンバラードがいる。
- 3代母レディバラードは2001年クイーン賞、2002年TCK女王盃の勝ち馬。
- そのほかの近親はソアリング (競走馬)#主な牝系図を参照。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ロードデルレイ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “競走馬情報 ロードデルレイ”. 日本中央競馬会. 2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【3歳新馬・東京6R】ロードデルレイが鮮やかに突き抜け4馬身差の圧勝!」『サンスポZBAT!』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【3歳新馬】ロードデルレイが4馬身差の圧勝 坂井「かなりいい脚を使ってくれた」」『東京スポーツ』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【阪神9R・つばき賞】 ロードデルレイが連勝 坂井瑠星騎手「初戦から能力を感じていた」」『スポーツ報知』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「良血ロードデルレイ、デビュー2連勝でクラシックに名乗り上げる/つばき賞」『日刊スポーツ』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【神戸新聞杯】課題を抱えながら重ねた勝利ロードデルレイ 重賞級の素質を信頼」『netkeiba.com』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「ロードデルレイが無傷3連勝、坂井瑠星騎手「しっかり勝ち切るあたりが能力の高さ」/赤倉特別」『日刊スポーツ』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【神戸新聞杯】連勝ストップの4着ロードデルレイは出走権にわずかに届かず 坂井「さすがに上位の馬は強かった」」『東京スポーツ』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【ウェルカムS】(東京)ロードデルレイが人気に応えて勝利しOP入り」『ラジオNIKKEI』。2025年1月19日閲覧。
- ^ 「【東京11R・白富士S】ロードデルレイが3勝クラスから連勝でリステッドを制覇! 川田将雅騎手「前走より内容のある競馬ができました」」『スポーツ報知』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「【鳴尾記念 展望】ロードデルレイ重賞初V期待」『スポーツニッポン』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「人気の一角ロードデルレイ 左後肢ハ行でレース直前に競走除外/鳴尾記念」『日刊スポーツ』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「芝中距離で6戦5勝の素質馬が仕切り直しで今年の2戦目を迎える ハンデは57・5キロに決定」『スポーツ報知』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「デシエルト逃げ切って2年ぶり復活V「馬もパワフルに戻っていた」/アンドロメダS」『日刊スポーツ』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「【中日新聞杯】1番人気ロードデルレイ初タイトルならず2着 西村淳也騎手「前に残られました」」『スポーツ報知』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「芝中距離の王道路線に大物誕生!ロードデルレイが強い内容で重賞初V/日経新春杯」『日刊スポーツ』。2025年1月20日閲覧。
- ^ 「【日経新春杯】ロードデルレイ3馬身差圧勝 中内田師10年連続JRA重賞勝利 西村淳也騎手「本当に楽しみな一頭」」『サンスポZBAT!』。2025年1月20日閲覧。
- ^ “ロードデルレイの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “ロードデルレイ 競走成績”. JBISサーチ. 2025年1月19日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ロードデルレイ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年1月19日閲覧。
- ^ “ロードデルレイ - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 2025年2月2日閲覧。
- ^ “ロードデルレイの血統表|競走馬データ”. netkeiba. 株式会社ネットドリーマーズ. 2025年1月19日閲覧。
外部リンク
- ロードデルレイのページへのリンク