ロバート・オーマンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 数学者 > 20世紀の数学者 > ロバート・オーマンの意味・解説 

ロバート・オーマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 18:11 UTC 版)

ロバート・オーマン
生誕 (1930-06-08) 1930年6月8日(92歳)
ドイツ国, フランクフルト・アム・マイン
国籍 イスラエル
アメリカ合衆国
研究機関 エルサレム・ヘブライ大学
ストーニーブルック大学(Stony Brook University)
研究分野 数理経済学
ゲーム理論
母校 マサチューセッツ工科大学
ニューヨーク市立大学
博士課程
指導教員
George Whitehead, Jr.
博士課程
指導学生
デビッド・シュマイドラー
Sergiu Hart
Abraham Neyman
Yair Tauman
受賞 ハーヴェイ賞(1983年)
イスラエル賞(1994年)
ノーベル経済学賞 (2005年)
ジョン・フォン・ノイマン理論賞
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者
受賞年:2005年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:ゲーム理論の分析を通じて対立と協力の理解を深めた功績を称えて

ロバート・ジョン・オーマンヘブライ語名:ישראל אומן英語名:Robert John Aumann、本名:Israel Aumann1930年6月8日 - )は、全米科学アカデミーに所属する数学者経済学者であり、イスラエルエルサレムにあるヘブライ大学の合理性研究所で勤務している。アメリカ合衆国イスラエル二重国籍を持っている。

ゲーム理論の分析を冷戦下の安全保障に応用し、対立と協力の理解を深めた功績が称えられ、トーマス・シェリングアメリカの経済学者)とともにノーベル経済学賞を受賞した。

来歴

業績

受賞歴

ノーベル経済学受賞について

2005年のノーベル経済学賞を発表した選考委員会は、ゲーム理論の冷戦への応用を評価したが、アラブ・イスラエル紛争については言及しなかった(オーマンは、この紛争にゲーム理論を応用したことで有名であった)[1]。糺弾者は、ここでゲーム理論は、イスラエルが中東紛争で勝つために応用された[2]、と主張する。

オーマンを弾劾する団体は1000人近い署名を集め、スウェーデン王立科学アカデミーにオーマンとトーマス・シェリングへの授賞を取り消すよう嘆願書を提出した[3]

一方でオーマンのノーベル賞受賞は、イスラエルで大きな誇りとして歓迎された[4]。オーマンの同僚で数学者のタマラ・レフコート・ルビー(Tamara Lefcourt Ruby)は、イスラエルの数学教育の基準・評価を高めるよい機会だと喜び「子どもたちを励まし教育するためのチャンスである」と述べた[4]

著作

単著

  • Lectures on Game Theory, (Westview Press, 1989).
丸山徹・立石寛訳『ゲーム論の基礎』(勁草書房, 1991年)
  • Collected Papers, 2 vols., (MIT Press, 2000).

共著

  • Values of Non-Atomic Games, with L. S. Shapley, (Princeton University Press, 1974).
  • Repeated Games with Incomplete Information, with Michael B. Maschler andRichard E. Stearns, (MIT Press, 1995).

共編著

  • Handbook of Game Theory with Economic Applications, 3 vols., co-edited with Sergiu Hart, (Elsevier, 1992).

主な論文

  • A Definition of Subjective Probability, Annals of Mathematical Statistics (with F. J. Anscombe), 1963.
  • Markets with a continuum of traders, Econometrica, 1964.
  • Agreeing to Disagree, Annals of Statistics, 1976.
  • Game theoretic analysis of a bankruptcy problem from the Talmud, Journal of Economic Theory, 1985.
  • Epistemic Conditions for Nash Equilibrium," Econometrica, 1995

脚注

  1. ^ トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈下〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、99頁。
  2. ^ トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈下〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、100頁。
  3. ^ トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈下〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、103頁。
  4. ^ a b トーマス・カリアー 『ノーベル経済学賞の40年〈下〉-20世紀経済思想史入門』 筑摩書房〈筑摩選書〉、2012年、105頁。

外部リンク

Category:イスラエル科学・人文アカデミー会員





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からロバート・オーマンを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からロバート・オーマンを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からロバート・オーマン を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロバート・オーマン」の関連用語

ロバート・オーマンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロバート・オーマンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロバート・オーマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS