エドムンド・フェルプスとは? わかりやすく解説

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エドムンド・フェルプス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 08:54 UTC 版)

エドムンド・フェルプス
ニューケインジアン経済学
Phelps, in 2008
生誕 (1933-07-26) 1933年7月26日(91歳)
イリノイ州エヴァンストン
国籍  アメリカ
研究機関 コロンビア大学 1971-
ペンシルヴァニア大学
研究分野 マクロ経済学
母校 イェール大学
アマースト大学(カレッジ)
影響を
受けた人物
ポール・サミュエルソン
ジェームズ・トービン
トーマス・シェリング
ウィリアム・フェルナー
ヘンリー・ウォーリック
影響を
与えた人物
Roman Frydman
Mordecai Kurz
Gylfi Zoega
Hian Teck Hoon
実績 マクロ経済学のミクロ基礎
賃金と価格の期待効果
自然失業率
黄金律成長経路黄金律貯蓄率
受賞 ノーベル経済学賞 (2006)
レジオンドヌール勲章シュヴァリエ (2008)
Pico della Mirandola Prize (2008)
グローバル経済賞 (2008)
情報 - IDEAS/RePEc
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ノーベル賞受賞者
受賞年:2006年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:マクロ経済におけるインフレ率と失業率との関係について論理的な分析を行った功績を称えて

エドマンド・ストロザー・フェルプス(Edmund Strother Phelps、1933年7月26日 - )は、アメリカ合衆国経済学者コロンビア大学経済学部教授。イリノイ州エヴァンストン出身。2006年、ノーベル経済学賞を単独授与された。

来歴

業績

  • ミルトン・フリードマンとほぼ同時に自然率仮説を独自に考案していたといわれる。
  • フェルプスにとって、自然率仮説は失業の唯一の構成要素ではないが主要なものとして、ジョブサーチ(仕事探し)の概念と結びつけた。失業者は高い支払いをする最良な仕事を探し、失業期間が長引くにつれて自分の望み徐々に下げていく。その上、仕事を探すことは時間がかかるので、彼らが現在の職を辞めることすらあるかもしれない。フェルプスたちは、1960年代の辞職や一時解雇のパターンと自然失業率の上昇傾向を説明しようとして、ジョブサーチ・モデル(仕事探しモデル)に含まれた意味を明らかにした。
  • 70年代以降は、現在ではごく当たり前の「スタグフレーション」、すなわちインフレションと失業の同時発生の問題に関する研究を行っている。
  • フェルプスは、初期には成長理論に関する研究をやっていた。成長理論やマクロ経済学に関する数多くの論文は2巻物の『マクロ経済理論研究』(1979年、1980年)に収録されている。

博士号など

名誉博士号
名誉教授
  • 2004年:人民大学(北京)
  • 2005年:Beijing Technological and Business University(北京)
  • 2005年:Mundell International University of Entrepreneuship(北京)
その他会員
  • American Academy of Arts and Sciences
  • Econometric Society

著作

  • Phelps, Edmund S. (1961). "The Golden Rule of Capital Accumulation". American Economic Review 51: 638-643.
  • Phelps, Edmund S. (1966). Golden Rules of Economic Growth.
  • Phelps, Edmund S. (1966). "Models of Technical Progress and the Golden Rule of Research". Review of Economic Studies 33: 133-146.
  • Phelps, Edmund S. (1968). "Money-Wage Dynamics and Labor Market Equilibrium". Journal of Political Economy 76: 678-711.
  • Phelps, Edmund S. (1984). Individual Forecasting and Aggregate Outcomes.
  • Phelps, Edmund S. (1990). Seven Schools of Macroeconomic Thought: The Arne Ryde Lectures, Oxford.
  • Phelps, Edmund S. (2003). Designing Inclusion.
  • 「マクロ経済思想―七つの学派」 E.S.フェルプス,平山 朝治訳 新世社 (1991)

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