ロバートソン査問会
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CIAはUFOの危険性を評価するための会議を1953年1月に行うことを決定した。会議はカリフォリニア大学のH.P.ロバートソン博士が議長を務めたため「ロバートソン査問会(英語版)」と呼ばれた。会議には複数の科学者、空軍、CIAのメンバーが参加した。査問会によるUFO研究の結論は「UFOは国家安全保障に対する直接の脅威は示していない」「UFO報告に価値ある科学的データは含まれていない」「UFO報告は集団ヒステリを発生させ、社会的潜在的脅威を生み出す」といった内容であった。 この査問会で調査されたUFO報告は少数であり、また時間的にも制約があったため「信頼できるUFO報告」に含まれる「明らかに異常な証拠」は無視された。(例を挙げればニコラス・マリアナにより提出された「2つの飛行物体」が映るカラー・フィルムがあった。あるブルーブックのスタッフは、このフィルムが地球外仮説を指示する最も重要な証拠になると考えていた。マリアナはこの物体を目撃する直前に、2機のジェット機が基地に着陸するのを目撃しており「ジェット機のその飛行物体の違いは認識している」と証言していた。しかし査問会は、ジェット機と飛行物体がほぼ同時に出現したため「マリアナは間違えてジェット機を撮影したのだ」と結論した。)この査問会を基にして委員会は「UFOは既知の物体だと意識しやすくなるように大衆を教育すること」「民間のUFO研究団体を警戒すること」などの勧告を出した。またUFO報告には潜在的脅威があるため、空軍は入手したUFOに関する情報の機密保持を強化することが示された。
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