ロックよ、静かに流れよとは? わかりやすく解説

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ロックよ、静かに流れよ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 22:52 UTC 版)

ロックよ、静かに流れよ』(ロックよ、しずかにながれよ)は、吉岡紗千子による手記[1]1984年7月に径書房より刊行された。また、それを原作とする1988年公開の東宝配給による映画。

概要

ロック好きな高校生の青春群像を描く、長野県松本市で起きた実話を小説としたもの。1988年に同名で映画化され、その後「ロックよ、静かに流れよ PART2 人間ってやり直せるんだねミネさ!」が出版されている。

あらすじ

一人の友人の死。非行少年と目された仲間たちは追悼コンサートを計画する。そのなかで彼らは見事に成長していく。胸の奥底に輝く宝石を秘め、力強く生きる少年たちの姿を描いた痛快読み物[2]

映画

ロックよ、静かに流れよ
監督 長崎俊一
脚本 長崎俊一
北原陽一
原作 吉岡紗千子
製作 ジャニー喜多川
増田久雄
出演者 男闘呼組
音楽 義野裕明
主題歌 男闘呼組
CROSSIN' HEART
撮影 杉村博章
編集 大島ともよ
配給 東宝
公開 1988年2月20日
上映時間 100分
製作国 日本
言語 日本語
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概要

プルミエ・インターナショナル、ジャニーズ事務所製作。監督は長崎俊一。脚本は「九月の冗談クラブバンド」の長崎俊一と北原陽一による共同執筆。撮影は「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」の杉村博章が担当。男闘呼組としては初主演映画となった(前田のみ「いとしのエリー」での主演経験あり)。

原作は長野県松本市での実話だが、同県安曇野市(旧豊科町)も映画のロケ地となっている。本作公開後、男闘呼組は松本市で数回ライブを行っている。

2019年5月10日、映画公開30周年記念イベントとして、記念上映および、長崎俊一と岡本健一によるスペシャルトークショーが池袋HUMAXシネマズにて行われた。同イベントにて岡本は「男闘呼組っていうのは、この映画をやったことによって男闘呼組ができたというか。もともと、自分たちは、トンダとミネサと俊介、トモ、本当にああいう人たちだったんですよ(笑)。長崎監督とやって、『ああ、こうやって生きていいんだ』っていうのを解放されて『ああ、俺らはずっとこの路線でいこう』と、この映画で決まりましたね。」と話し、男闘呼組のターニングポイントとなった作品だと語った。またサプライズで岡本のギター弾き語りによる「不良」「LONELY…」が披露された。また、当時芸能活動を引退していた成田昭次から、同イベントに向けたコメントがあったと発表した[3]

2021年2月16日から5月5日に実施された国立映画アーカイブの上映企画「1980年代日本映画――試行と新生」にて、本作が同年2月21日、3月12日、4月22日の3回上映された(一部予定)。3月12日にはプロデューサーである増田久雄が上映前挨拶に登場した。

あらすじ

両親の離婚がもとで、母・妹とともに東京から長野県松本市へ引っ越してきた高校生の俊介。転校早々、ツッパリのミネさとトンダからケンカを売られるが、それもいつしか友情へと変わっていった。そこへ仲間のトモを加えた4人はロックという共通の夢で強く結びついていく。やがて4人はバンドを結成するのだが……[4]

キャスト

スタッフ

主題歌

映画公開時は音源化されておらず、エンディングテロップでの表記タイトルは 「CROSSIN' HEART」だった。また、ボーカル分担はのちのレコード音源とは一部異なっている。当時、ポニーキャニオンの協力を得て、プロモーション用の非売品EP(品番:PR-118)が『ロックよ、静かに流れよ -CROSSIN' HEART-』のタイトルで制作された。カップリング曲は映画の挿入歌『LONELY...』。1988年8月24日発売の男闘呼組によるデビューシングル『DAYBREAK』のカップリング曲として『ロックよ静かに流れよ -Crossin' Heart-』のタイトルで収録された。

挿入曲

受賞歴

映像作品

  • VHSビデオ(東宝ビデオ TG1777)
  • レーザーディスク (東宝ビデオディスク TLL2069)
  • 音楽イメージビデオ『BEST FRIEND』(ポニーキャニオン V58M 1539)
2024年現在、未DVDブルーレイ化商品。

同時上映

脚注

  1. ^ “ロックよ、静かに流れよ”. 紀伊国屋書店  {{cite news}}: 不明な引数|access=は無視されます。(もしかして:|access-date=) (説明)[1]
  2. ^ “ロックよ、静かに流れよ”. ReaderStore  {{cite news}}: 不明な引数|access=は無視されます。(もしかして:|access-date=) (説明)[2]
  3. ^ “岡本健一がサプライズで「不良」と「LONELY…」をギターで弾き語り!”. TV LIFE web. (2019年5月4日). https://www.tvlife.jp/entame/224888  {{cite news}}: 不明な引数|access=は無視されます。(もしかして:|access-date=) (説明)[3]
  4. ^ “ロックよ、静かに流れよ”. allcinema. (2019年5月4日)  {{cite news}}: 不明な引数|access=は無視されます。(もしかして:|access-date=) (説明)
  5. ^ アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』が『第46回日本アカデミー賞 話題賞』の作品部門を受賞! 声優・田中真弓さん&名塚佳織さんのコメントも公開”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2023年3月11日). 2025年4月17日閲覧。
  6. ^ 第12回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト. 日本アカデミー賞協会 (1989年3月17日). 2025年6月11日閲覧。

外部リンク




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