ロシア連邦軍参謀総長として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 20:13 UTC 版)
「ワレリー・ゲラシモフ」の記事における「ロシア連邦軍参謀総長として」の解説
2012年11月9日、ロシア国防省の汚職疑惑のあおりを受け、国防相のアナトーリー・セルジュコフおよびロシア連邦軍参謀総長のニコライ・マカロフが解任された。セルゲイ・ショイグ新国防相は、ロシア大統領ウラジミール・プーチンに対し、参謀総長および国防省第一副大臣の地位にゲラシモフを指名し、同日プーチン大統領により任命された。 2014年、ドンバス戦争のイロヴァイスクの戦いは、ロシア軍と親ロシア反乱軍の決定的勝利となり、ミンスク合意のきっかけの一つとなったが、ロシア側の総指揮官はゲラシモフであったとウクライナ保安庁は主張している。この戦いでは1000人以上のウクライナ兵が犠牲となった。 2016年5月、ロシア大統領により、最高の国家賞であるロシア連邦英雄の称号を授与された。 2021年12月9日、ゲラシモフはウクライナ政府に対し、ドンバス戦争を武力で解決しようとしないよう警告を発した。ゲラシモフは「ロシアのウクライナ侵攻が迫っているという情報は嘘だ」と述べた。 ゲラシモフは2022年のロシアのウクライナ侵攻の計画に関与していたとみられている。 2022年のロシアのウクライナ侵攻において、ゲラシモフがロシア軍を自ら指揮するため、前線であるハルキウ州イジュームに到着したと報道された。ゲラシモフは、2022年5月1日にイジューム付近でウクライナ軍の砲撃により脚を負傷したと報道された。2人のアメリカ当局者がゲラシモフのこの地域への滞在を確認したが、あるウクライナ当局者はウクライナは特にゲラシモフを狙っていなかったとし、指揮所が襲われたときゲラシモフはすでにロシアへ戻るために出発していたと述べている。 5月2日時点において、アメリカ当局もゲラシモフの負傷の事実を確認できておらず、ロシア当局からも発表はなされていない。
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