レイチェルアレクサンドラとの対戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 18:42 UTC 版)
「ゼニヤッタ」の記事における「レイチェルアレクサンドラとの対戦」の解説
2009年に快進撃を続けたゼニヤッタとレイチェルアレクサンドラ両馬の対戦はファンのみならず関係者の間でも大きな関心事であった。ゼニヤッタ陣営はニューヨークで行われるダート競走・ベルデイムステークスへの登録を行うなど対戦に意欲的であったがこの時はレイチェルアレクサンドラが牡馬相手のウッドワードステークスへ回り、またシーズンの総決算であるブリーダーズカップ・クラシックはレイチェルアレクサンドラの代表所有者であるジェス・ジャクソンがサンタアニタパークのオールウェザートラックに強い拒否感を示して回避。2009年シーズンの対戦は実現しなかった。ジャクソンはブリーダーズカップ終了後、第1候補をダート、第2候補を芝コースとした対戦をモスに持ち掛けたが、引退させる意志が固く断られたともしている。 仮に両馬が対戦したらという仮定においてジェリー・ベイリーは「1マイル1/8までの距離なら、ベルモントパークのようなコーナーを1度しか回らない競馬場でもレイチェルに分がある」とする一方、「1マイル1/4なら恐らくゼニヤッタが勝つ」と述べ総合的には「ペースとコースに左右されるゼニヤッタよりも、先行して自分でレースが作れるレイチェルを推したい」としている。またウェイン・ルーカスは「レイチェルのようにハイペースで先行する牝馬を後ろから差すのは難しい」とした上で、「レイチェルを差すには、チャーチルダウンズのゴール前約400mを22秒フラットで走らなければならない」と分析している。一方、スティーヴ・ウィラードは「(レイチェルは)1マイルまでは素晴らしいがゴール前を見てくれ、平凡なタイムだよ。実に平凡だ。必ず差し切るだろう」と主張している。 一度は引退を表明したゼニヤッタの現役続行によって、両馬の対戦の可能性が復活したことになった。シレフスも現役続行に際し、「それを誰もが見たいと思っているのは明らかですね」と語った。しかし未対決のまま2010年9月28日にレイチェルアレクサンドラの引退が発表され、結局両馬の対決は実現しなかった。
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