リシャット構造とは? わかりやすく解説

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リシャット‐こうぞう〔‐コウザウ〕【リシャット構造】


リシャット構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/30 00:42 UTC 版)

座標: 北緯21度03分32秒 西経11度28分31秒 / 北緯21.058871度 西経11.475220度 / 21.058871; -11.475220

リシャット構造
モーリタニア内の位置
人工衛星から捉えたリシャット構造
内部の様子

リシャット構造 (Guelb er Richat) とは、アフリカ北西部、モーリタニアの中央部に位置する巨大な円形の地質学的特徴である。リシャット構造体ともいう。

直径は約50kmに及び、宇宙空間からでないと、その全容は掴めない[1]。その形状から「アフリカの目」、「サハラの目」と呼ばれることもある[2]。周囲はサハラ砂漠に囲まれ、標高100~200mほどの高台の中に、窪地となったリシャット構造が存在する。構造内部は、同心円上に標高100mほどのが幾重にも重なっている。発見当初は、隕石の衝突によるクレーターと思われていたが、調査の結果、特有の鉱物が存在しないこと、直径に比べて深さが浅いことなどから、これは否定されている。山を形成するのはカンブリア紀の固い岩石であり、長年の風化浸食によって、柔らかい岩石部分が削られ、このような地形が形成されたとされる。環状となったのはドーム状の隆起運動のためと考えられる。この地点の座標は21.124536, -11.404839である。

哲学者プラトンの記した「アトランティス」の都市に形が似ていることから、都市伝説系の動画サイトSNSを中心として様々な考察が行われている[2][3]

2022年のIUGS地質遺産に選定されている。

脚注

  1. ^ 佐藤健寿『世界不思議地図』朝日新聞出版、2017年、149頁。ISBN 978-4-02-331573-0 
  2. ^ a b 砂漠の巨大な目、動く石、光る球 驚きの自然現象3選”. ナショナル ジオグラフィック日本版. 2018年3月30日閲覧。
  3. ^ サハラの目と呼ばれるミステリアスなリシャット構造が、「アトランティス」の遺跡であるとする新説が発表される|カラパイア”. カラパイア (2018年9月16日). 2024年11月30日閲覧。

関連項目

外部リンク

SRTMによる地形学的に再構築した画像



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