ラブラドールの自治と独立の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 18:37 UTC 版)
「ラブラドール地方」の記事における「ラブラドールの自治と独立の動き」の解説
ラブラドール地方には、ニューファンドランドとの分離を求める住民からの一定の圧力があり、ラブラドール党などの政治活動によって独立した州か準州になろうという運動がある。 先住民族インヌの人々が形成する共同体には、ヌナブト準州がイヌイットの自治政府となったように、ラブラドールをインヌ民族のホームランドにしようという動きもある。1999年のカナダ先住民族集会(Assembly of First Nations)ではラブラドールをインヌのホームランドと主張し、この地域に関する憲法上の交渉を進めてこの主張を認めさせることを議決している。 一方、ラブラドールの海岸部一帯に住むイヌイットの居住地区には、州や連邦との交渉により自治政府ヌナツィアブト(Nunatsiavut、「古く美しい国」)が作られることが合意された。2005年12月にラブラドール・イヌイット協会は解消し、保険・教育・文化活動に責任を持つヌナツィアブト自治政府が新しく誕生した。この自治政府の管轄範囲はラブラドールの北部の海岸地帯に広がり、ラブラドール地方の面積の2%ほどを占める。
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