ラバー・コーン・サスペンションの特性と問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 15:25 UTC 版)
「ラバー・コーン・サスペンション」の記事における「ラバー・コーン・サスペンションの特性と問題」の解説
ラバー・コーン・サスペンションは、スプリングとダンパーを組み合わせた通常のサスペンションと比較すると振動減衰こそ速いものの全般的に特性上劣るため、これを用いたミニ本来の乗り心地は、元来のホイールベースの短さに起因してピッチングが激しく、ピョンピョンと跳ねる感じである。 またゴムの塊であるため元々経時劣化が激しい上、ゴムの伸縮によって重い車体にかかる運動エネルギーを熱の形で吸収するため構造的・化学的疲労も早く、数年も経つとゴムが潰れて車体が斜めになってしまったり、酷い場合には疲労や経時劣化による可塑性の喪失などによって、ダンパー自体が破断してしまう場合もある。 潰れたラバー・コーンによって変化した車高を調節するミニ専用のHi-Loキットというものがあり、これによって車高を整えることが出来る。 オーナーによっては金属製のコイルスプリングに置き換える人もいる。 ラバーコーンに拘るマニアのために、近年になって、ダンロップ製のこれまでのラバーコーンから、高年式用(エアコン装備車=重量増車)をターゲットとした、エイヴォン・タイヤ製の強化ラバー・コーンがアレックス・モールトン博士からミニへ最後のプレゼントとして授けられた。
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