ユーザー車検代行業者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 07:13 UTC 版)
「ユーザー車検」の記事における「ユーザー車検代行業者」の解説
国土交通省のユーザー車検のスタンスとしては、あくまでユーザー本人が受検に出向く事を前提としている。しかし、代理人によるユーザー車検の受検を拒否する根拠がなく、認証整備工場・指定整備工場でない者が使用者の代理人としてユーザー車検に出向くユーザー車検代行業者が全国的に存在する。ユーザー車検代行業者は、あくまで検査を通す事を目的とし、向こう2年間の故障予見や予防整備は満足に行われず、検査に落ちる項目のみ整備・調整し、検査を取得する場合が多い。また、点検整備を後日行う前検査・後整備が認められている事から、使用者本人が後日点検を行う事を前提に、運輸支局等で検査ラインを通すだけの代行業者も存在する。 一般的な自動車の整備項目であるブレーキキャリパーやブレーキドラムの取り外し、消耗品であるダストブーツ類を交換する為のボールジョイント類の脱着は分解整備に該当し、運輸局長の認証を受けた整備工場(認証整備工場)でのみ行う事ができるとされている。しかし、整備工場を開業するには大掛かりで高額な設備を整える必要があり、また敷地面積や人員の制約もある。また分解整備に該当する項目であっても大掛かりな工具や設備を必要としない場合も多く、これらの条件を一挙に整えられない自動車整備士や、相応の経験を積んだ整備士資格を持たない者が、あくまで私的に依頼される事を前提として、言わば非合法の自動車整備工場として営業している。
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