モーデル予想とは? わかりやすく解説

ファルティングスの定理

(モーデル予想 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 17:01 UTC 版)

数論において、モーデル予想(: Mordell conjecture)とは、Mordell (1922) で提示された予想であり、有理数体 Q 上に定義された 1 よりも大きな種数を持つ曲線は、有限個の有理点しか持たないであろうという予想である。後にこの予想は Q を任意の数体へ置き換えた予想へ一般化された。この予想は Gerd Faltings (1983) により証明されたため、ファルティングスの定理(: Faltings' theorem)として知られている。


  1. ^ メイザーの捩れ定理は、バリー・メイザーによる定理で、有理数体上の楕円曲線上の有理点の群の可能である捩れ部分群を分類した定理である。 Cn で位数 n の巡回群を表すと、可能な捩れ部分群は、1 ≤ n ≤ 10 に対しての Cn と C12 とさらに、C2 と C2, C4, C6 あるいは C8 との直和である[疑問点]。 この逆の結果は、対応するモジュラ曲線が有理点ではみな種数 0 となるので、全てのこれらの捩れ構造は、Q 上に無限個の捩れ構造が現れる。
  2. ^ モーデル・ラング予想は、アーベル多様体と準アーベル多様体上のモーデル予想とマーニン・マンフォード予想を統合するサージ・ラングの一連の予想である。Michael (1995) によって証明された。


「ファルティングスの定理」の続きの解説一覧

モーデル予想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:31 UTC 版)

フェルマーの最終定理」の記事における「モーデル予想」の解説

詳細は「ファルティングスの定理」および「モーデルの定理」を参照 ゲルト・ファルティングスによるモーデル予想の解決1983年)により、フェルマー方程式 xn + yn = zn整数解をもつならば(つまりフェルマー予想誤りならば)その解の個数本質的に有限しかないことが証明される。この「有限個」が「実は 0 個」であることが示されればフェルマー予想証明できたことになるが、この方向からの絞り込みには行き詰まり指摘されていた。ともあれ、この時点フェルマー予想が「ほとんど全ての場合について正しい」ことが判明したと言うことはできた。

※この「モーデル予想」の解説は、「フェルマーの最終定理」の解説の一部です。
「モーデル予想」を含む「フェルマーの最終定理」の記事については、「フェルマーの最終定理」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「モーデル予想」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「モーデル予想」の関連用語

モーデル予想のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



モーデル予想のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのファルティングスの定理 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフェルマーの最終定理 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS