モリス・グロスの娘の逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 16:15 UTC 版)
「エンフィールドのポルターガイスト」の記事における「モリス・グロスの娘の逸話」の解説
モリス・グロスがこの事件の調査に関わることになったのは、単なる偶然ではなく、深い意味があったとも考えられている。 モリス・グロスは発明家で、機械や電気装置に関する立派な特許を多数持っている人物だった。1976年8月5日の午後、モリス・グロスの娘が交通事故で亡くなってしまった。彼は、ふと、もしかすると彼の娘の魂はまだ存在しているのかも知れないと考え、もしそうだとしたら、娘は葬式の日になにか合図を送ってくるのではないか、と思い、ちょうど何週間も雨が降っていなかったので、雨こそあの子の合図にふさわしいとひとりひそかに思った。翌朝、モリスが浴室から外を眺めると娘の部屋から突き出た屋根だけがびっしょりと濡れていた。おまけに、そこ以外は雨どころか、湿気すらなかった。他にも、娘が父モリスに接触しようとしていることを示すのではないかと思われる不思議な偶然の一致が10ほどもあった。そこでモリスは心霊研究に興味を持つようになり、娘の死にまつわる不思議な一致に関する報告書を心霊研究協会に送った。また、モリスの要望に応えて同協会はこの事件の調査を彼にまかせたのではあるが、なぜか、モリスがポルターガイスト事件を調べてみたいとほのめかしたちょうどその時に、心霊研究協会にこの事例が持ち込まれていた。偶然とは考えにくいことが重なりすぎているため、モリスはこのポルターガイスト事件に娘の霊が関わっているのではないか、とも考えていた。 調査終了が近づいた時期のこと、透視者(霊視者)のドノ・グメリク=マイリンクを招待してこの事件についての見解を尋ねたところ、ドノはサイコメトリーなどを試み、この事件にモリスの娘の霊が関わっていると告げた。
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