モデル提示の順番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 08:28 UTC 版)
松本キミ子はモデルの提示の順番も経験的に決めている。これらの順番は「前に描いたものとはまったく質感の違うもの、違った技術を要するもの、しかも難しすぎない、無理のないものを与えていく必要がある」としている。 色作り - キミ子方式の最初の授業で行う。三原色と白を使えばすべての色を作ることができるという魅力ある授業から始める。これから先の授業で色作りは絶えず出てくるので、色作りの楽しさや、すべての色を自分で作れるという自信をつけるためにも重要である。これも1つの作品として画用紙の余分な部分を切り取り、日付と作品名、自分の名前を書いて保存する。 もやし - 色作りの次に描くのは植物モデルである「もやし」である。成長の順に、まず根を下に伸ばし、実となる部分を上に成長させ、豆ができて葉ができて終わりとなる。紙をちょうど良く切って、日付と作品名と自分の名前を書く。 イカ - 植物モデルの次は動物モデルであるイカを描かせる。海の動物モデルでは泳ぐ順番で描いていく。イカは三角の先端から足の方へ描いていく。隣へ隣へ頭、胴体、顔、目、足、吸盤と描いていく。 毛糸の帽子 - 次に人工物として毛糸の帽子を描く。毛糸で帽子を編むようにして描いていく。モデルは色目が段で変わっているものが良い。 空 - 風景画として空をモデルにする。空には様々な様子があるので、色々な空を描いてみると良いと、松本キミコは述べている。始めに葉書サイズの枠を持って行き、空のどの部分を描くか決める。そのとき下の方に梢や建物や山など動かないものを入れて、どの部分の空を描いたか忘れないようにする。三原色と白色をたっぷり使って空の色を作る。作品名と日付、氏名を書いて保存するのはすべての作品に共通である。
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