メッセージサブミッションエージェント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 19:21 UTC 版)
「Outbound Port 25 Blocking」の記事における「メッセージサブミッションエージェント」の解説
2007年現在、OP25Bを実施しているインターネットサービスプロバイダーでは「外部サーバへのメール送信は禁止、もしくはサブミッションポートと呼ばれるポート番号587を利用する」との対応方法が説明されている場合がある。この節では、サブミッションポートに関連しているメッセージサブミッションエージェントについて説明する。 SMTPと呼ばれるプロトコルではメッセージの伝達のみを意図した定義となっており、MTA(Message Transfer Agent)は、経由情報等の一部のメールヘッダを追加すること以外は想定されていないが、インターネットが活用され利便性を求められるようになってからは、MTAが伝達以外の処理を付与されている状態で利用されている。 そこでメールを送り出すMUA(Message User Agent、メールソフト)と、MTA間のメールの伝達を行うMTA(Message Transfer Agent)の他に、新しくMSA(Message Submission Agent)と呼ばれるMUAからのメール受付窓口(ポート番号587が予約されている)を新しく作ることがRFC2476にて提起された。 つまりMUA(メールソフト)から発信されたメールは、587番ポートを使ってMSAに送られる。MSAはメールを補完したり加工する権限を持ち、配送するかMTAにリレーする。MTAは経由情報等の一部の追加のみ行う権限を持ち、配送するか別のMTAにリレーする。といった処理区分となる。通常、送信時の認証方式の一つであるSMTP-AUTHも併用されている。 要はユーザサイドから見た場合、OP25Bを導入しているISPに接続している場合、外部(アカウントを持つ他のISPやホスティング先、学校、勤務先など)の送信サーバがポート番号587番のアクセスを提供しており、かつMUAの設定を外部利用サーバの提供者が指定するものに変更しないと、メールを送信できないことになる。 また、経由情報等の一部のメールヘッダを追加することのみ行える正常なMTAであること、サーバ自身がMTAであるかMSAであるかを識別できる情報を付与させることを条件にMUAからMTAへ、つまりポート25での通信が認められている。
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