メチラーゼ
(Methylase, Methyltransferase, MTase)
大腸菌などのバクテリアにおける制限修飾系(Restriction and modification system)として知られる酵素のうち、メチル化修飾を行う酵素。遺伝子工学実験で用いられるのは、核酸の特定の塩基配列を認識し、特定部位をメチル化するTypeIIの制限修飾系メチラーゼである。
この例では、Methylase EcoRIによって、アデニン(A)がメチル化されている。
遺伝子工学実験では、制限酵素の切断サイトをメチラーゼで不活性化(反応不可能)にすることができる。また、よく用いられる大腸菌株はdamメチラーゼ、dcmメチラーゼを有するものが多い(大腸菌の遺伝子型)。これらの大腸菌株を形質転換すると、メチル化されたプラスミドが得られる。そのため、メチル化が制限酵素サイトに与える影響を考える必要がある。
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