メタステーブル
メタステーブルとは、電子回路において、セットアップ時間やホールド時間が一定時間を超えた場合に、出力信号が不安定になる状態のことである。
メタステーブルは、信号の一時記憶を行うラッチ回路や、出力を安定させることのできるフリップフロップ回路などにおいて発生する。メタステーブルが発生すると、回路の出力が0と1の閾値の中間的な電圧を維持し続ける。メタステーブルはある程度持続した後、自然に0か1かいずれかで安定した状態に戻る。
メタステーブルが発生すると、他の回路の誤動作を誘発する可能性がある他、素子を劣化させる原因にもなりやすい。メタステーブルの発生を完全に抑止することは困難であるが、メタステーブルが発生しても支障を来たさない回路構成にすることによって障害を回避することができる。
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