メイズ家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/23 04:42 UTC 版)
サミエル=メイズ 物語の語り手。愛称は「サミィ」。セシリーの実母ビオレッタの従姉の下の息子。セシリーに幼い恋心を抱き病気やフェアブラウン家の怪異にセシリー母子を案じるが、元々のセシリーが心を病んだ元凶が養育費目当ての自身の母親だったことを知り、後に母親を激しく詰った。紆余曲折の末、事件が解決しセシリーとポーラが新しい生活を歩み始めた矢先、何かとセシリーに付きまとう(サミィの視点では)アルバートが問題なのではなく、心の中に彼女と似た影を宿す兄ルーサーがセシリーと結ばれるのではないかと小さな、けれど確かな予感を抱く。 ルーサー=メイズ サミィの兄。無邪気にセシリーに好意を寄せる弟に呆れつつ応援する少年で、投げ槍で無関心に見えるも怪異に際して心霊現象に詳しい友人に書物を借りたり話を聞いたりし、彼なりに対処しようと試みている。サミィとは異なり、7年前にこぞってセシリーを引き取りたがった親戚連中の腹の内を知っており、母レイチェルが女の子を欲しがったというたわ言をサミィが真に受けていたことを知り驚いた。 レイチェル=メイズ サミィとルーサーの母。セシリーの実母の従姉で、彼女のイジメの被害者でもあった。それゆえにロジャーの死に際してセシリーに嘘を吹き込み彼女の心を傷つけ、あわよくば引き取って養育費をせしめようと企んだ。当時、既に彼女と他の親戚連中の企みを察していたルーサーに続き、真相を知ったサミィにも「お金だけあっても意味ない」と非難され、流石に深く後悔し酒をあおり亡き従妹に対する恨み事を呟いた。 メイズ レイチェルの夫で、サミィとルーサーの父。特に養育費を欲しいとは思わず、揉め事には無関心。
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