ムネムラサキインコとは? わかりやすく解説

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ムネムラサキインコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/29 22:18 UTC 版)

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ムネムラサキインコ
ムネムラサキインコ Vini stepeni
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
亜科 : ヒインコ亜科 Loriinae
: ムスメインコ属 Vini
: ムネムラサキインコ
V. stepeni
学名
Vini stepeni (North, 1908)
和名
ムネムラサキインコ
英名
Henderson lori
Henderson lorikeet
Stepen's lori

ムネムラサキインコVini stepeni)は、オウム目インコ科ムスメインコ属に分類される鳥類

分布

イギリスヘンダーソン島固有種

形態

全長19cm。頭部や胴体上面は緑色、腰や尾羽基部の下面(下尾筒)は黄緑色の羽毛で覆われる。尾羽上面は黄緑色で、下面は黄色。顔から胸部にかけては赤い羽毛で覆われ、緑色や紫色の斑紋が入る。腹部は青紫色の羽毛で覆われる。翼は上面が緑色、下面は赤い羽毛で覆われる。

虹彩はオレンジ色。嘴や後肢の色彩はオレンジ色。

生態

原生林や海岸林に生息する。小規模な群れを形成し生活する。

食性は植物食傾向の強い雑食で、ココヤシの花やその蜜、花粉果実昆虫などを食べる。

繁殖形態は卵生。樹洞(折れた幹、ココナシの実に空いた穴、他の鳥類の古巣を用いた例もある)に巣を作り、6-8月に1回に2個の卵を産む。飼育下では雛は孵化してから8週間で巣立った例がある。

人間と関係

生息数は安定していると考えられているが、分布域が極めて限定的なため絶滅が危惧されている。ヘンダーソン島は1988年に世界遺産に登録され、保護されている。1987年における生息数は720-1,820羽、1992年における生息数は約2,400羽と推定されている。

関連項目

  • ヒインコ亜科
    • ムスメインコ属

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、205-206頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥II』、平凡社1986年、66、68、77頁。

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