ミミカキグサとは? わかりやすく解説

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みみかき‐ぐさ【耳×掻草】

読み方:みみかきぐさ

タヌキモ科多年生食虫植物湿地生え、高さ1015センチ細く白い地下茎泥中走り捕虫袋がまばらにつく。線形地下茎から出る。8〜10月花茎出して黄色の花を数個つける。花後、(がく)が実を包み耳掻き棒に似る。


耳掻草

読み方:ミミカキグサ(mimikakigusa)

タヌキモ科多年生食虫植物園芸植物

学名 Utricularia bifida


ミミカキグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 08:47 UTC 版)

ミミカキグサ
ミミカキグサの花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
以下の分類はクロンキスト体系による
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: タヌキモ科 Lentibulariaceae
: タヌキモ属 Utricularia
: ミミカキグサ U. bifida
学名
Utricularia bifida
和名
ミミカキグサ(耳掻き草)

ミミカキグサ(耳掻き草、Utricularia bifida)は、タヌキモ科に属する多年生の食虫植物。またタヌキモ科タヌキモ属のうち、本種に近い生活体制をとるものを総称する名でもある。

分布

日本での本州(青森県津軽半島[1])以南や、中国からマレーシアオーストラリアに分布する。湿地の湿った地面か、ごく浅い水域に出現し、時に水田でもみられる。多くの都道府県にてレッドリストに指定されている[2]

形態、生態

湿原に生育するごく小型の植物であり、おそらく花が咲くまでは見つけるのが不可能に近い。茎は泥の表面近くを横に走り、地上部として小さなヘラ型の葉を持つ。葉は薄くて黄緑色、長させいぜい8mm、湿った地表に張り付いているのが普通。また匍匐茎から泥や泥炭の中に地下茎をのばす。この地下茎および時には地上葉にも捕虫嚢をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕食する。

花期は生育地の環境によって異なるが、おおむね7月-9月頃。高さ10cmほどの花茎を伸ばし、先端に黄色い花をつける。花はいわゆる唇形花で、その基部には真下に向いた距がある。花弁の基部には上下二枚の萼片があり、花後にはこれが残って果実を包む。その姿が耳かきに似るのが名前の由来である。

近縁種

  • ヒメミミカキグサUtricularia nipponica
  • ホザキノミミカキグサUtricularia caerulea
  • ムラサキミミカキグサUtricularia uliginosa

脚注

  1. ^ 北方山草 22 食虫植物で見られる隔離分布 p,11”. 北方山草会 (2005年). 2025年7月19日閲覧。
  2. ^ 日本のレッドデータ検索システム(ミミカキグサ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年8月25日閲覧。

関連項目




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