ミニュアスの宝庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 02:44 UTC 版)
ミニュアスの宝庫はミケーネ時代の最大の埋葬モニュメントの1つである。この墓はおそらく紀元前1250年頃にオルコメノスの王族のために建造され、古代に略奪された。ミニュアスの宝庫は墓としての役割を終えたのちも何世紀にもわたって見ることができ、ヘレニズム時代には崇拝の場所にさえなった。少なくともパウサニアスがオルコメノスを訪れて、墳墓の様子を詳細に説明した2世紀までは、おそらく有名なランドマークであった。長さ30メートルのドロモス(Dromos, 建物に通じる入口通路)があり、入口は暗灰色のレバデイア産大理石で造られ、木製のドアがあった。リンテルは現在も設置されており、長さは6メートル、重さは数トンある。入口と部屋は壁の取り付け穴に示されているように青銅のロゼットで飾られていた。側面の部屋の天井には螺旋と花のモチーフが浮彫りされている。トロスの中心にある長方形の埋葬記念碑はヘレニズム時代(紀元前323年から30年)のものである。建築家・考古学者アナスタシオス・オルランドスによって部分的に修復された。1994年、ギリシャ文化省(英語版)は主に排水と側室の壁の強化からなる修復作業に着手した。
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