ミケランジェロ『最後の審判』の腰布
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「ダニエレ・ダ・ヴォルテッラ」の記事における「ミケランジェロ『最後の審判』の腰布」の解説
ダニエレはシスティーナ礼拝堂のミケランジェロ作のフレスコ画『最後の審判』に描かれた多くの性器や臀部を、外衣やイチジクの葉で覆い隠したことで悪評高い。この作業はトリエント公会議が宗教画の中のヌードを非難した直後の1565年に着手された。 ダニエレはフレスコ画の一部をノミで彫って、アレクサンドリアのカタリナと、その後ろの聖ブラシウス(ブレイズ、ブレーズ、ブレイス、ビアージョ)の絵を描き直した。その理由は元々の絵の聖ブラシウスがカタリナの裸の背中(尻)を見ているように、さらに一部の人々には性行為しているように見えたからだった。しかし、フレスコ画の下の部分の腰布や織物などはダニエレが描いたものではない。ダニエレの作業は1565年の暮れ、ピウス4世の死に中断された。礼拝堂が新教皇選挙のために必要だったので、ダニエレが使っていた足場が速やかに撤去されたからである。
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