マルチレイヤスイッチ
マルチレイヤスイッチとは、ネットワークの中継装置のひとつで、OSI参照モデルにおける複数の層(レイヤ)のデータを認識し、そのデータに基づいてパケットの経路制御(ルーティング)を行う装置のことである。具体的には、第3層(ネットワーク層)よりも上の層が制御の対象となる。
従来は、スイッチング機器は第2層(データリンク層)のMACアドレスによってルーティングを行う方式がとられていた。マルチレイヤスイッチにおいては、第3層(ネットワーク層)に属するIPや、第4層(トランスポート層)に属するTCPやUDPなど、より上位層のデータを用いてルーティングを行なうことができる。あるいは、第7層(アプリケーション層)に属するHTTPやFTPなどのデータを参照する高度なスイッチも存在する。
マルチレイヤスイッチの中でも、特に第3層のデータを読むものはレイヤ3スイッチと呼ばれ、第4層のデータを読むものはレイヤ4スイッチ、第7層のデータを読むものはレイヤ7スイッチ(アプリケーションスイッチ)と呼ばれる。
マルチレイヤスイッチは、主にインターネットサービスプロバイダー(ISP)間のネットワークや、企業の基幹ネットワークのような、大規模かつ高度なルーティングが必要とされるネットワークで用いられる。
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