マルチモーダル‐せいたいにんしょう【マルチモーダル生体認証】
マルチモーダル生体認証
別名:マルチモーダルバイオメトリクス認証
【英】multimodal biometric authentification, multimodal biometrics
マルチモーダル生体認証とは、複数種類の生体認証システムを活用して(複数種類の生体情報を照合して)個人を認証する生体認証技術のことである。
生体認証は個人の身体的特徴を登録し照合して認証に用いるシステムであり、パスワード入力のような認証方式と比べて認証精度も高くデータの照合の手間も少ないという利点がある。ただし高精度とはいえ誤認やなりすましを完全に防げるとは断言しがたい。マルチモーダル生体認証は複数の生体情報を照合するため、単一の生体認証を用いる場合よりもさらに高精度の認証が期待できる。
マルチモーダル生体認証の研究開発の分野では、NECが先駆的存在として知られる。2008年には端末に手をかざす動作ひとつで非接触で指紋認証と血管パターン認証を同時に行う技術を開発したと発表している。
2種類の生体認証を組み合わせるマルチモーダル生体認証は「デュアル生体認証」とも呼ばれ得る。ただし「デュアル生体認証」は、複数の生体認証が同一の端末に搭載されていはいるが、連携するわけではなく別個に機能するというような場合も含み得る。
参照リンク
世界初 非接触型マルチモーダル指認証技術を開発 - 日本電気株式会社 プレスリリース 2008年5月14日
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