マスターズF3の成功(1990年代~2010年代)
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「ザントフォールト・サーキット」の記事における「マスターズF3の成功(1990年代~2010年代)」の解説
1988年にサーキットの新たな支配人に就任した実業家のハンス・エルンストは、翌1989年にはサーキットの所有権を取得し、サーキットはエルンストの下で立て直しが図られることになる。 まず、サーキット南部の土地を売却したことで得られた資金を使ってコースを短縮する改修が進められ、それまで全長4.2 ㎞ほどだったサーキットは1989年に全長およそ2.5 ㎞に短縮された。 次いで、サーキットは国際レースを再招致する方法を模索し、各国で開催されているフォーミュラ3(F3)のその年の有力ドライバーを集めて世界一を決めるレースを企画し、1991年に「マールボロ・マスターズF3」(マスターズF3)として初開催した。各国選手権のシーズン半ばに開催されたこのレースは人気を博し、初年度に優勝したデビッド・クルサードをはじめとして、参加者は後にF1などのカテゴリーで活躍することになる有力な若手ドライバーたちで占められ、レース自体が脚光を浴びるようになったことでサーキットも再び国際的な注目を集めるようになった。 1999年、サーキットは旧レイアウトの一部を復旧するとともにテクニカルな区間を追加する形で再改修され、全長はおよそ4.5 ㎞の距離に戻った。 マスターズF3の成功によってサーキットへの関心が高まったことに加え、コース改修によって開催できるカテゴリーの幅も増え、2001年からはドイツツーリングカー選手権(DTM)のレースを毎年開催するようになり、他にも、2006年にはA1グランプリ、2007年には世界ツーリングカー選手権(WTCC)の開催が始まり、2010年代にかけて、各種GT選手権やヨーロッパF3選手権も開催するなど、多くの国際レースの誘致に成功した。
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