マクマホンラインとは? わかりやすく解説

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マクマホンライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 02:27 UTC 版)

マクマホン・ライン (McMahon Line) とは、1914年シムラ条約によりチベットイギリス領インド帝国の間で取り決められた国境線のことで[1][2] 、イギリス領インド帝国の外務大臣で、交渉の全権代表を務めたヘンリー・マクマホン卿の名前から付けられている。設定された境界線は、ヒマラヤ山脈の稜線のブータンからビルマ国境まで約890キロメートルである[3]。この国境線については、インドは合法的国境としているが、中華人民共和国は違法なものとしている。このため、1959年中印国境紛争が勃発した。日本の学校教育用地図帳では、この地域を所属未定としているか、マクマホンラインをインド北部国境としつつ、中国主張の国境も描くという手法をとっている。


  1. ^ Mehra, The McMahon Line and After (1974), Chapter 19: "Negotiating the India–Tibet Boundary (pp. 221–232).
  2. ^ Tsering Shakya (1999). The Dragon in the Land of Snows: A History of Modern Tibet Since 1947. Columbia University Press. pp. 279–. ISBN 978-0-231-11814-9. https://books.google.com/books?id=dosnYnxzTD4C&pg=PA279 
  3. ^ Richardson, Tibet and its History, p. 116.
  4. ^ Maxwell, Neville, India's China War Archived 22 August 2008 at the Wayback Machine., New York, Pantheon, 1970.
  5. ^ Claude Arpi (2008). Tibet: The Lost Frontier. Lancer Publishers LLC. pp. 70–. ISBN 978-1-935501-49-7. https://books.google.com/books?id=eBL0DqFRw7YC&pg=PT70 
  6. ^ Emmanuel Brunet-Jailly (28 July 2015). Border Disputes: A Global Encyclopedia [3 volumes]: A Global Encyclopedia. ABC-CLIO. pp. 542–. ISBN 978-1-61069-024-9. https://books.google.com/books?id=k9g5CgAAQBAJ&pg=PA542 
  7. ^ Lamb, The McMahon Line, Vol. 1 (1966)[要ページ番号]
    Grunfeld, The Making of Modern Tibet (1996)[要ページ番号]
  8. ^ About South Tibet” (中国語). 21cn.com (China Telecom) (2008年11月18日). 2012年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月18日閲覧。
  9. ^ Noorani, A.G. "Perseverance in peace process", Frontline, 29 August 2003.


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