マクマホン式トーナメントとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マクマホン式トーナメントの意味・解説 

マクマホン式トーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 07:09 UTC 版)

マクマホン式トーナメント(英語: McMahon system tournament)はスイス式トーナメントを一般化した形態であり、囲碁チェスの試合で使われている。

概要

スイス式トーナメントのように、全てのプレイヤーが他のプレイヤーと同じ試合数をこなす。スイス式と異なるのは、全てのプレイヤーが0点からスタートするのではなく、レーティング上位の者がトーナメントにおいてあらかじめ得点を与えられるという事である。上位のプレイヤーは開始時に有利になるが、一方でいきなり強い相手と対戦することになる。初期得点には上限を設けており、トーナメントに優勝する可能性があると考えられるレーティング以上のプレイヤーは同じ(上限の)得点からスタートする。

各プレイヤーは、同じまたは近い点数の相手と組む。そして、勝利した場合は1点を、引き分けの場合は得点の0.5点を獲得する。最終戦が終わった後、一番多くの得点を獲得した者がトーナメントの勝者となり、多種多様なタイブレークシステムが存在する。

マクマホン式トーナメントの名前は、ベル研究所リー・マクマホンにあやかって名付けられ、ニューヨークにある囲碁のクラブで使用されたのが最初である。やがて、イギリスの囲碁のトーナメントで採用され、世界中の囲碁のトーナメントにおいて最も有名なトーナメント方式となった。マクマホン式の使用法は、他の方式に見られるような、同じクラブ所属者と組ませるのか、accelerated pairings(スイス式トーナメントで採用されている)を使うのか、囲碁の試合でハンディキャップを与えるのかという疑問に対して、対策を決めていない。

マクマホン式がスイス式に比べて優れているのは、勝者が決まるまでの試合数が少ない事と、序盤で極端に実力差がある対戦(とても強いプレイヤーと弱いプレイヤー同士の対戦)を避ける事ができる事である。序盤でトーナメントの勝者が決まった場合には、マクマホン式はこのグループを通してより多くの試合をこなす事が許され、それ故に囲碁やチェスの手本を増やす事ができるのである。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マクマホン式トーナメント」の関連用語

マクマホン式トーナメントのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マクマホン式トーナメントのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマクマホン式トーナメント (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS