ホームグロウン制度とは? わかりやすく解説

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ホームグロウン制度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 07:28 UTC 版)

ホームグロウン制度(ホームグロウンせいど、Homegrown Player Rule)とは、サッカー競技において、自前で育成された選手をトップチームで登録することに関する制度である。

「自前で育成された選手」の定義については各クラブが所属する組織・協会の規定により異なるが、基本的に一定年齢に達する前に対象クラブに一定期間登録された選手がホームグロウン選手とみなされる。

Jリーグ

12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブのトップチームまたは下部組織に登録された期間の合計日数が990日以上である選手が対象となる[1]。ホームグロウン選手の登録義務は、2019年の制度開始時点でJ1リーグ所属クラブのみが対象となり、最低登録人数は開始時は2名、2021年から3名、2022年以降2025年現在は4名。また2022年シーズンからはJ2リーグ/J3リーグ所属クラブも対象となり、2022年は1名、2023年は2名に決定された。

Jリーグ所属クラブが最低人数以上のホームグロウン選手を登録できなかった場合、翌シーズンにおいて当該チームが登録できるプロA選手の数は、満たせなかったホームグロウン選手の人数分減じられる。

なお期限付き移籍中の選手については、当該期間は期限付移籍元のJクラブの育成期間に算入され、期限付移籍先のクラブの育成期間には含められない。またホームグロウンの条件を満たしている場合、期限付き移籍中は移籍先クラブのホームグロウン枠でカウントされ、移籍元クラブのホームグロウン枠にはカウントされない。特別指定選手としてJリーグクラブに登録されている選手は、その期間は当該クラブの育成期間には算入されない。

プレミアリーグ

国籍に関係なく、フットボール・アソシエーションまたはウェールズサッカー協会に加盟するクラブで、継続または通算で3シーズンまたは36ヶ月間を21歳の誕生日を迎えたシーズンの終了までに過ごした選手が対象となる。トップチームに登録する必要のあるホームグロウン選手は最低8名で、満たせなかった場合は非ホームグロウン選手の登録枠(実質最大17名)が不足人数分削減される[2]

UEFA

UEFAチャンピオンズリーグなどのクラブ国際大会を対象に2006-07シーズンに初めて導入され、2008-09シーズンから完全に施行された。

UEFAの選手登録の種類はAリストBリストのふたつがあり、ホームグロウン制度と関係のある部分はそれぞれ以下の部分である。

Aリスト

登録上限25名のうち、8人以上が「地元育成選手」、さらにそのうちの4人以上が「クラブ育成選手」である必要がある[3]。「地元育成選手」はその国の協会内の他クラブに、「クラブ育成選手」はそのクラブに15歳から21歳までの間で3年以上在籍していた選手が対象となる。

Bリスト

シーズン開幕21年前の年の1月1日以降に生まれた選手で、15歳の誕生日以降、継続して2年以上当該クラブに所属歴がある選手が対象(16歳の選手の場合は、2年以上継続して在籍していれば登録可能)。Aリストの選手が最大25人に制限されている一方、こちらは登録資格を満たしていれば無制限に登録可能である。

メジャーリーグサッカー

2008年に制定された。クラブの育成組織に少なくとも1年間在籍した選手が対象となる。通常、メジャーリーグサッカー所属クラブに選手登録される場合、MLSスーパードラフトなどのドラフトを経る必要があるが、ホームグロウン選手についてはドラフトを経ずに直接選手登録できる[4]

脚注

  1. ^ プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則(抜粋)”. Jリーグ. 2021年12月4日閲覧。
  2. ^ 2018/19 Premier League squads confirmed”. プレミアリーグ. 2021年12月4日閲覧。
  3. ^ Protection of young players”. UEFA. 2021年12月4日閲覧。
  4. ^ 2021 MLS Roster Rules and Regulations”. MLS. 2021年12月4日閲覧。

関連項目


ホームグロウン制度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 02:43 UTC 版)

Jリーグの選手契約条件」の記事における「ホームグロウン制度」の解説

ホームグロウン制度(ホームグロウンせいど)とは、家庭、あるいはその地域や国で栽培生産されたという意味、およびそれから発展しサッカー競技において、自国クラブチーム所属し育成した選手のことを指す。要は生え抜きバンディエラである。 Jリーグでは2019年から「ホームグロウン制度」を設けた2019年 - 2020年予定。以下同文)はJ1のみ2人以上、2021年はJ1のみ3人以上2022年以降はJ1は4人以上、J2とJ3は1人上のホームグロウン選手保有することを義務付け定員以下の場合プロA契約選手の上人数から、ホームグロウンの不足人数分を削減するホームグロウン登録人数リーグ開幕時の登録ウィンドー移籍)期間終了時点をもってカウントするホームグロウン選手要件は、 満12 - 21歳の間で、少なくとも3シーズン以上、自クラブ登録している選手12歳誕生日を含むシーズン - 21歳誕生日を含むシーズン対象)。 期間は必ずしも連続していなくても良い国籍、プロ・アマ、年齢などで区分けしない。 期限付き移籍選手育成期間については移籍元(パス保有クラブ)の人数みなしてカウントする。ただし、規定人数カウントに関して移籍先レンタル先)のクラブでの登録数とみなす。 特別指定選手についてはホームグロウン対象とはみなさない上記の自クラブ下部育成組織3年以上育成しプロA契約結んだ選手についての、2527)人外れての登録は引き続き存続するが、その場合の当該選手ホームグロウン選手対象とみなす。

※この「ホームグロウン制度」の解説は、「Jリーグの選手契約条件」の解説の一部です。
「ホームグロウン制度」を含む「Jリーグの選手契約条件」の記事については、「Jリーグの選手契約条件」の概要を参照ください。

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