ホルモンの合成部位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 02:22 UTC 版)
後葉には前葉や中葉と異なりホルモン産生細胞が認められず、また神経分泌の概念そのものが無かったために、初期にはホルモンが含まれていないと考えられた。しかし神経分泌物染色法の開発に伴う神経分泌の概念の確立により、間脳のニューロンで合成されたホルモンが軸索輸送され、神経末端に多量に蓄えられていることが解った。この事実は合成部位となる間脳のニューロン群(視束上核、室傍核)に標識されたS含有アミノ酸を取り込ませる実験により確認された。 早くから行われた後葉抽出物投与実験、脳と後葉をつなぐ下垂体茎の切断実験や、また神経変性病例から、後葉には異なる二つの神経ホルモンが含まれる事が確立されている。
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