ホルマントとは? わかりやすく解説

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フォルマント

(ホルマント から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 13:45 UTC 版)

スペクトログラム:アメリカ英語の[i, u, ɑ]のF1とF2

フォルマント: formant)は音声周波数スペクトル上で周囲よりも強度が大きい周波数帯域である[1]ホルマントとも。

概要

準定常的であり、これを一定区間で区切り周波数領域へ変換する(=時間周波数解析する)と周波数帯ごとに強弱がみられる。すなわちスペクトル包絡が山谷をもっており、この山に当たる周波数帯をフォルマントという(⇒ #定義)。これらは周波数スペクトルの可視化や包絡の数値化によって計測でき(⇒ #計測)、音によっては複数のフォルマントが観察される(⇒ #分類)。

ヒトのフォルマントは主に発音過程で生まれ、ピーク周波数や強度は調音声道形状によって異なる(⇒ #発音との関係)。ヒトはフォルマントの違いを言語音識別に利用しており(⇒ #言語音識別との関係)、フォルマントを再現したを作れば(原理上は)言語音が人工的に生成できる。フォルマントを模倣するフィルタを用いた音声合成フォルマント音声合成と呼ばれる[2]

定義

フォルマント: formant)は音声周波数スペクトル上で周囲よりも強度が大きい周波数帯域である[1]

フォルマントは元来スペクトログラム上の黒い帯として(大雑把に)定義された。そのため、数学的・音声学的に厳密なフォルマントの定義は存在しない。

計測

女性が「みなと」と発声したときのスペクトログラム

以下のいずれかの方法によって計測・観察される。

定量化

フォルマントを定量的に記述するパラメータが様々提案されている。一例として以下が挙げられる[3]




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