ホテル (1977年の映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/30 23:43 UTC 版)
ホテル | |
---|---|
Kleinhoff Hotel | |
監督 | カルロ・リッツァーニ |
脚本 | バレンティーノ・オルシーニ ファリエロ・ロザティ |
原案 | バレンティーノ・オルシーニ |
製作 | ジュゼッペ・ベッツァーニ |
音楽 | ジョルジオ・ガスリーニ |
撮影 | ガボール・ポガニー |
編集 | フランコ・フラティチェリ |
公開 | 1977年![]() |
上映時間 | 105分[2] |
製作国 | ![]() ![]() |
言語 | イタリア語 |
『ホテル』(Kleinhoff Hotel) は、カルロ・リッツァーニが監督した1977年公開のイタリア映画で、濡れ場を含むドラマ映画である[3][4]。
あらすじ
パスカルは裕福な人妻。郊外に別荘があるベルリンから、出張に出る夫を空港で見送り、自分はパリの自宅へ戻るはずだったが、飛行機に乗り遅れ、ひとりで市内に留まることになる。彼女は、かつて夫と初めて情を交わしたクラインホフ・ホテルを思い出し、久々に泊まろうと思い立つ。通された部屋で彼女は、隣室の光が隙間から漏れており、覗けることに気づく。そこにいた男は、やがて娼婦を呼び入れ情交するが、パスカルは一部始終を隣室から覗き見し、その男がカールという名で、地下組織のメンバーであり、裏切者を殺す手筈にある事を知る。...[1]
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
テレビ東京版 | ||
パスカル | コリンヌ・クレリー | 弥永和子 |
カール | ブルース・ロビンソン | 池田秀一 |
ペドロ | ミケーレ・プラチド | 大林隆介 |
デヴィッド | ウェルナー・ポチャス | 秋元羊介 |
不明 その他 |
N/A | 仲木隆司 城山堅 村越伊知郎 |
日本語版スタッフ | ||
制作 | ザック・プロモーション | |
初回放送 | 1983年8月2日 『火曜ロードショー』 21:00-22:24 正味105分 |
評価
公開時、この映画はほとんど肯定的な批評を得られなかった。
『クラインホフ・ホテル』には、省みるに値する興味深い着想を提供できたはずの作品だ。残念ながら、この映画の評価は、作中のストリップショーのような表現から解釈されるべきではないのに、歴史的政治的なものではなく、エロティシズムの尺度を当てはめられている。—トゥリオ・ケジッチ[5]
ジョヴァンニ・グラッツィーニの見解も、同様に否定的である。
近年の評価でも、再評価は部分的なものでしかない。マルコ・ジュスティは、次のように述べている。
しかし、『Nocturno』誌のDVD評は、
... 本作は、作家性が出た映画ではなく、ジャンル映画でも、何かを暴露する作品でもなく、退屈で役に立たないだけだ。[8]
また、アルベルト・ペッツォッタは次のように述べた。
リッツァーニの作品であり、ニュースに取り上げられるくらいには巧みに作られたものだが、想像力は欠けている。[9]
コリンヌ・クレリーの相手役を演じたブルース・ロビンソンは、後のインタビューで、本作について「僕は観てないよ。要は、高級なポルノグラフィさ。(I've never seen it. It was basically high-class pornography.)」と述べている[10]。
脚注
- ^ a b ホテル(1977) - 映画.com - あらすじを記した「ストーリー」は、ネタバレを含む。
- ^ 性的表現などを含むため、一部がカットされて短縮された時間となることがある。例えば、ドイツ語のデータベース Zweitausendeins では、96分とされている。
- ^ Paolo Mereghetti. Il Mereghetti. B.C. Dalai Editore, 2010. ISBN 8860736269
- ^ Roberto Chiti; Roberto Poppi; Enrico Lancia. Dizionario del cinema italiano: I film. Gremese, 1991. ISBN 8876059350
- ^ Tullio Kezich. Il nuovissimo Mille film. Cinque anni al cinema 1977-1982, Mondadori, Milano, 1983 pp.214-215.
- ^ Giovanni Grazzini da Il corriere della sera, 4 novembre 1977
- ^ Marco Giusti: Dizionare dei film Stracult. Sperling & Kupfer editori, 1999 pp.388-389
- ^ Corrado Colombo Italia ultimo atto. Guida al cinema politico-civile dalle origini a Buongiorno, notte, Nocturno dossier
- ^ Alberto Pezzotta da Il corriere della sera, 1º luglio 2005
- ^ Owen, Alistair (2016-04-27). Smoking in Bed: Conversations with Bruce Robinson. Bloomsbury Publishing Google books
関連項目
外部リンク
「ホテル (1977年の映画)」の例文・使い方・用例・文例
- このホテルは500人以上の客を収容できる
- 今晩ホテルの部屋がとれるでしょうか
- ホテルの私の隣室
- 設備のよいホテル
- その新しいホテルはこの国のどのホテルよりも豪華なものになるだろう
- ホテルは予約で満杯だ
- 彼女にホテルの一室を予約してやった
- そのホテルは2001年の9月は予約がいっぱいでした
- そのホテルの建築には7か月かかった
- ホテルの予約をキャンセルする
- 彼はホテルの部屋に入った後,靴からスリッパに履き替えた
- ホテルにチェックインする
- この地図は品川駅からホテルまでの最短路を示している
- そのホテルは冬期の間は閉鎖している
- 空港はホテルから行きやすい所にあります
- そのホテルはとてもサービスがよいが,かといってそれほど高くはない
- 私たちのホテルの部屋は海に面している
- 私はそのホテルの部屋の雰囲気が気に入った
- 一流ホテル
- ホテルの部屋は最新の装飾を施してあった
- ホテル (1977年の映画)のページへのリンク