ベン・ゴードンとは? わかりやすく解説

ベン・ゴードン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 23:10 UTC 版)

ベン・ゴードン
Ben Gordon
シャーロット・ボブキャッツでのゴードン
(2013年)
引退
愛称 Gentle Ben
国籍 アメリカ合衆国
イギリス
イングランド
生年月日 (1983-04-04) 1983年4月4日(42歳)
出身地 イングランド ロンドン
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 91kg (201 lb)
ウィングスパン(現役時) 196cm  (6 ft 5 in)
キャリア情報
高校 マウントバーノン高等学校
大学 UConn
NBAドラフト 2004年 / 1巡目 / 全体3位[1]
シカゴ・ブルズから指名
プロ選手期間 2004–2017
ポジション SG
背番号歴 7, 8
経歴
20042009 シカゴ・ブルズ
20092012 デトロイト・ピストンズ
20122014 シャーロット・ボブキャッツ
2014–2015 オーランド・マジック
2017 テキサス・レジェンズ
受賞歴
通算成績
得点 11,084 (14.9 ppg)
リバウンド 1,851 (2.5 rpg)
アシスト 1,868 (2.5 apg)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ イギリス

ベンジャミン・アシェナフィ・ゴードンBenjamin Ashenafi Gordon1983年4月4日 - )は。ロンドン生まれ、ニューヨーク州マウントバーノン育ちの元プロバスケットボール選手。NBAシカゴ・ブルズなどに所属していた。身長191cm、体重91kg。ポジションはガード

経歴

生い立ち

ゴードンの両親はジャマイカ人であり、ロンドンで生を受け、その後ニューヨーク州マウントバーノンで育った。大学はコネチカット大学に進し3年間エメカ・オカフォーらとプレイした。2004年NCAAトーナメントではチームを優勝へと導き、ファイナル4のオールトーナメントチームに選ばれた[1]

NBA

大学3年を終えた時点でアーリーエントリーを宣言、2004年のNBAドラフトシカゴ・ブルズから1巡目3位で指名を受けNBA入団した(マイケル・ジョーダンがちょうど20年前に同じくブルズから3位指名を受けており、少なからず運命めいたものを感じたようである)。

ルーキーイヤーとなる2004-05シーズンは、82試合全てに出場し平均15.1得点、2.6リバウンド、1.9アシストと上々の成績を残し、新人選手としては初めてシックスマン賞(もっとも優秀なベンチプレーヤー)を受賞[2]。さらにオールルーキー1stチームにも選出された。特に第4クオーターにおける2桁得点の試合数ではレブロン・ジェームズに次ぎ第2位(21試合)であり、新人らしからぬ驚異的な勝負強さを披露した。その一方で、ターンオーバーが多く、またスタミナ不足の問題もあった。

2年目以降、ゴードンはブルズのエースとして活躍。2005-06シーズンは、80試合中47試合で先発出場となり、出場時間も増え、成績も向上した。翌2006-07シーズンは82試合中51試合で先発出場。スターターの座も掴み、平均得点も20点超えを果たすなど更なる成長を遂げた。

2008-09シーズン、ブルズはレギュラーシーズンを7位で通過し、レギュラーシーズン2位で昨季王者のセルティックスとプレーオフ1回戦で対戦する。下馬評では、主戦力のケビン・ガーネットを欠くも、セルティックス絶対有利との見方であったが、ブルズは4回の延長、7回のOTというNBA新記録の大激戦を繰り広げ、勝負を第7戦まで持ち込んだ。第7戦でブルズは惜しくも敗れてしまうも、ゴードンは第4戦の1度目のOT残り4秒で同点の3Pを決めるなど、プレーオフ平均24.3得点、2.9リバウンド、3.0アシストの活躍だった。しかし、一方では、FGのパーセンテージが低すぎるとの批判もあった。 同シーズンオフ、ゴードンは再建中のデトロイト・ピストンズにFA移籍することとなり、ブルズを去った[3]

2009-10シーズン、2010年1月9日に76ERS戦で、前半残り3分51秒に、NBA史上通算10000得点目をマークした。

2012年6月26日、コーリー・マゲッティとのトレードでシャーロット・ボブキャッツに移籍した[4]。2014年3月2日に解雇された[5]

2014年7月11日、オーランド・マジックと契約[6]。2015年6月28日、マジックはゴードンの2015-16シーズンの契約 (チームオプション) を更新しないことを発表した[7]

2015-16シーズン開幕前は、ゴールデンステート・ウォリアーズのキャンプに参加するも、シーズンを待たずに解雇。以降は無所属の状態が続いたが、2017年1月20日にDリーグテキサス・レジェンズと契約した[8]

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2004–05 CHI 82 3 24.4 .411 .405 .863 2.6 2.0 .6 .1 15.1
2005–06 80 47 31.0 .422 .435 .787 2.7 3.0 .9 .1 16.9
2006–07 82* 51 33.0 .455 .413 .864 3.1 3.6 .8 .2 21.4
2007–08 72 27 31.8 .434 .410 .908 3.1 3.0 .8 .1 18.6
2008–09 82* 76 36.6 .455 .410 .864 3.5 3.4 .9 .3 20.7
2009–10 DET 62 17 27.9 .416 .321 .861 1.9 2.7 .8 .1 13.8
2010–11 82 27 26.0 .440 .402 .850 2.4 2.1 .6 .2 11.2
2011–12 52 21 26.9 .442 .429 .860 2.3 2.4 .7 .2 12.5
2012–13 CHA 75 0 20.8 .408 .387 .843 1.7 1.9 .5 .2 11.2
2013–14 19 0 14.7 .343 .276 .810 1.4 1.1 .5 .1 5.2
2014–15 ORL 56 0 14.1 .437 .361 .836 1.1 .9 .3 .0 6.2
通算 744 269 27.4 .432 .401 .857 2.5 2.5 .7 .2 14.9

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2005 CHI 6 1 25.5 .405 .318 .800 2.7 2.5 .8 .3 14.5
2006 6 6 40.8 .406 .366 .676 3.3 3.0 1.0 .0 21.0
2007 10 10 39.5 .415 .436 .921 3.8 3.8 .9 .1 20.4
2009 7 7 43.4 .388 .370 .875 2.9 3.0 .4 .1 24.3
通算 29 24 37.9 .403 .384 .840 3.2 3.1 .8 .1 20.2

プレースタイル

高い得点能力がゴードンの最大の売り。運動能力は非常に高く、1オン1に絶対の自信を持つ。積極的なドライブインからアウトサイドシュートもこなす。リーグ屈指のクラッチ・シューターとして知られ、特に評価が高いのは第4クォーターでの勝負強さ。第4クォーターだけで何度も二桁得点を挙げチームに貢献した。また3Pシュートについては、2006年4月14日ワシントン・ウィザーズ戦では、放った9本の3Pシュートを全て決めるというパフォーマンスを披露したようにアウトサイドシュートに長けており、高い爆発力を持っている。他にミスなしで9本の3Pシュートを決めたのはラトレル・スプリーウェルのみ。その勝負強さはあのマイケル・ジョーダンにも似ているとシカゴのファンの中でも評価が高い。一方で、シューティングガードの選手としてはややアンダーサイズで元々あまりディフェンスを得意としていないため、主にシックスマンとしての起用が多い。

エピソード

脚注

  1. ^ Prospect Profile:Ben Gordon”. NBA.com (2014年). 2015年9月28日閲覧。
  2. ^ Ben Gordon Named 2004-05 NBA Sixth Man”. NBA.com (2005年). 2015年9月28日閲覧。
  3. ^ Sources: Gordon, Villanueva to Pistons”. ESPN.com (2009年7月3日). 2015年9月28日閲覧。
  4. ^ Bobcats Acquire Ben Gordon, Future First-Round Pick From Pistons Charlotte Sends Corey Maggette to Detroit”. NBA.com (2012年6月26日). 2015年9月28日閲覧。
  5. ^ Cats Request Waivers on Ben Gordon”. NBA.com (2014年3月2日). 2015年9月28日閲覧。
  6. ^ Magic Sign Ben Gordon”. NBA.com (2014年7月11日). 2015年9月28日閲覧。
  7. ^ Magic Waive Ben Gordon”. NBA.com (2015年6月29日). 2015年9月28日閲覧。
  8. ^ Ben Gordon joins Texas Legends

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベン・ゴードン」の関連用語

ベン・ゴードンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベン・ゴードンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベン・ゴードン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS