ベイカー銃と1796年型の剣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 08:48 UTC 版)
「炎の英雄 シャープ」の記事における「ベイカー銃と1796年型の剣」の解説
「ベイカー銃」も参照 シャープのライフル部隊が使うライフルは、1800年型の歩兵隊のもので、その考案者である銃工のエゼキエル・ベイカーにちなんでベイカー銃と名付けられた。これは実際ナポレオン戦争時に、イギリス軍のライフル部隊が使っていた銃で、635口径の先込め銃である。それ以前の、各部隊から支給された銃とは違い、軍レベルで支給された最初のライフル銃でもあった。それ以前の、たとえばアメリカ独立戦争で使われたような、銃身が長い滑腔砲のマスケット銃とは違い、銃身がより短く、小型の、ドイツやロシアの「猟兵」(イェーガー)ライフルに範をとっていた。正確さと耐久性とに主眼を置いたこの銃は、その後1838年まで作り続けられ、1812年の米英戦争や、テキサス革命時のメキシコ軍でも用いられた。 マレイ大尉からシャープに与えられた「完璧な剣」は1796年の重騎兵の剣(英語版)であった。これは片刃の剣で、先が、日本刀のように斧状にとがっている。やはり日本刀のように人を斬るためのものだったが、日本刀よりも武骨な印象があった。それゆえにこの剣は、とりわけ、ナポレオン戦争中のイギリス軍の歩兵連隊や騎馬隊に、頑健な雰囲気を与えた。また殺傷能力も高く、ナポレオン戦争時のフランス軍士官が、イギリス軍の使用に抗議したほどであった。
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