ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャとは? わかりやすく解説

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Heterogeneous System Architecture

(ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/16 07:49 UTC 版)

ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ英語: Heterogeneous System Architecture, HSA)は、共有メモリとタスクを使用して、同じバス上にCPUGPUを統合できるようにするベンダー非依存 (cross-vendor) の仕様セット。

HSAは、HSA Foundation英語版によって開発されている。HSA FoundationにはAMDARMを始めとして、他にも多数の企業や組織が参加している。このプラットフォームの目標は、CPU、GPU、およびその他のコンピューティングデバイス間の通信遅延(レイテンシ)を削減し、プログラマーの観点からこれらのさまざまなデバイスの互換性を高めることである。また、HSAによってプログラマーは、物理的に分離されたデバイスメモリ間のデータの移動を計画するタスクから解放される(これは現在OpenCLCUDAを用いて実行されなければならない類のものである)。

CUDAOpenCL、およびその他のほとんどのかなり高度なプログラミング言語は、HSAを使用することで実行パフォーマンスを向上させることができる。ヘテロジニアス・コンピューティングは、タブレット、スマートフォン、その他のモバイルデバイス、ビデオゲームコンソールなどのSoCデバイスで広く使用されている。HSAによって、プログラムは個別のメモリやスケジューリングなしで、浮動小数点計算にGPUを使用できるようになる。

意義

HSAの背後にある意義は、計算をGPUにオフロードするときのプログラマーの負担を軽減することである。元々はAMDによってのみ推進され、またFSA (Fusion System Architecture) と呼ばれていたが、のちにHSAの概念は、他のメーカーのDSPなど、GPU以外の処理装置(プロセッサ)も包含するように拡張された。

関連項目

外部リンク


ヘテロジニアスシステムアーキテクチャ (HSA)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 20:36 UTC 版)

Graphics Core Next」の記事における「ヘテロジニアスシステムアーキテクチャ (HSA)」の解説

ハードウェア実装されているいくつかのHSA固有機能オペレーティングシステムカーネルおよび特定のデバイスドライバサポートを必要とする。例えば、2014年7月AMD安定版Linuxカーネル 3.17用にGraphics Core NextベースRadeonグラフィックスカードサポートする83個のパッチ公開した。このドライバは "HSAカーネルドライバ" と名付けられDRMグラフィックスデバイスドライバが/drivers/gpu/drmに配置されたように/driver/gpu/hsaに配置されRadeonカード用のDRMドライバ改良したものであった。この初期の実装は "Kaveri" APUまたは "Berlin" APU への対応に重点を置き、すでにあるRadeonカーネルグラフィックスドライバ (kgd) との組み合わせ動作した

※この「ヘテロジニアスシステムアーキテクチャ (HSA)」の解説は、「Graphics Core Next」の解説の一部です。
「ヘテロジニアスシステムアーキテクチャ (HSA)」を含む「Graphics Core Next」の記事については、「Graphics Core Next」の概要を参照ください。

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