プロセッサのトレーニングキットの当初の存在理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:23 UTC 版)
「TK-80」の記事における「プロセッサのトレーニングキットの当初の存在理由」の解説
トレーニングキットやエバリュエーションキットというものの、TK-80発売ころまでの位置づけや当時の存在意義 本来なら「トレーニングキット (マイクロプロセッサ)」という別記事を立ち上げておくべきなのだが、現状当百科事典ではその別記事が立ちあげられておらず、だがTK-80を理解するにはそれの知識もあったほうがよいので、とりあえずここで解説する(だがいずれは別記事を立ち上げ、そこに移行する)。 初期の(4bitなどの)マイクロプロセッサは、主に電卓などに使われることを意図していた。その後、性能の向上とともに電卓以外の用途も想定されるようになった。従来「ハードウェア的」な技術、つまりワイヤードロジック回路、リレー回路、アナログ回路、機械機構などを複雑に組み合わせて実現していた機能、でさまざまな機器の機能を実現していたのであるが、それをソフトウェア制御で実現し、機器のコストダウンや小型化を図ろうとしたのである。 マイクロプロセッサを使ったソフトウェア制御を行うためには、機器を設計する技術者は、マイクロプロセッサのハードウェア面を理解するだけでなく、ソフトウェア(プログラム)というものを自力で開発する技術を知ったり習得する必要がある。そのためマイクロプロセッサを製造、販売する会社は技術者がマイクロプロセッサの ハードウェアおよびソフトウェア 両方の技術を知るためのエバリュエーションキット(評価用キット)や、技術習得するためのトレーニングキット(教材用キット)を提供するようになった。 この種のキットはCPU、ROM、RAM、I/Oチップなどの構成部品を1枚の基板上に実装し最小構成のマイクロプロセッサシステムを構成していた(このような構造から、ワンボードマイコンと呼ばれた)。通常ROMにはモニタ/デバッグプログラムが置かれていたが、ユーザーが自分用のプログラムに置き換えて各種の実験を行ったりあるいはそのままそのボードを制御用部品として製品に組み込むこともできた。
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