ブロシャン銅鉱とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 鉱物 > 鉱物 > ブロシャン銅鉱の意味・解説 

ブロシャン銅鉱(Brochantite)

ブロシャン銅鉱
Kabolea Mine,Katanga,Dem.Rep.of the Congo
Cu42+(SO4)(OH)6 画像の幅約5mm

緑色をした針状結晶放射状集合体がブロシャン銅鉱です。
日本河津鉱山などでも見付かる美し鉱物です。

ブロシャン銅鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 22:56 UTC 版)

ブロシャン銅鉱
分類 硫酸塩鉱物
シュツルンツ分類 7.BB.25
化学式 Cu4SO4(OH)6
結晶系 単斜晶系
対称 P21/a
晶癖 柱状結晶、針状結晶、集晶
へき開 Perfect [100]
断口 貝殻状
モース硬度 3.5 - 4.0
光沢 ガラス光沢、真珠光沢
緑色、エメラルドグリーン、黒色
条痕 淡緑色
透明度 透明から半透明
比重 3.97
光学性 二軸 (-), 2V 測定: 72°
屈折率 nα = 1.728 nβ = 1.771 nγ = 1.800
複屈折 δ = 0.072
多色性 弱い
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
テンプレートを表示

ブロシャン銅鉱(Brochantite)は、硫酸銅(II)を含む硫酸塩鉱物の1つで、化学式は、Cu4SO4(OH)6である[1][2][3]。乾燥気候または急速酸化しつつある硫酸銅鉱床で形成される。フランスの数学者で鉱物学者のアルマン・レヴィが同僚の地質学者で鉱物学者のアンドレ・ブロシャン・ヴィリエの名前に因んで命名した[3]

結晶の色は、エメラルドグリーンから黒緑色、青緑色で、針状結晶または柱状結晶となる。共生鉱物には、孔雀石藍銅鉱珪孔雀石等があり、これらの鉱物と仮晶を形成する。

この鉱物は、アメリカ合衆国(特にアリゾナ州)、ギリシアセリフォス島チリ等の世界中のいくつかの場所で見られる。

一般的な汚染物質である大気中の二酸化硫黄が存在する都市部においては、ブロンズ彫刻の腐食生成物としてよく見られるものである。これは、風化によって銅イオンの蓄積が妨げられ、水の膜の酸性度が高まる、露出した領域で主に形成される[4]。露出していない領域では、主な腐食生成物は、アントレル鉱である。

ギャラリー

出典

  1. ^ a b Webmineral
  2. ^ a b Mineral Handbook
  3. ^ a b c Mindat
  4. ^ Leygraf C, Graedel TE. Atmospheric corrosion. New York: Wiley-Interscience; 2000. ISBN 0471372196

外部リンク




ブロシャン銅鉱と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ブロシャン銅鉱のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブロシャン銅鉱」の関連用語

ブロシャン銅鉱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブロシャン銅鉱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
Kato's CollectionsKato's Collections
Copyright(C) 1996-2025 Shinichi KATO All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブロシャン銅鉱 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS